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欧米人パッカー宿での会話

物価の高い国ではドミトリー部屋が続きます。
ドミトリーは盗難の心配や気を使うことも多いので個室に泊まりたいのは山々ですが、毎日のホテル代はかなり大きいのでしょうがない。
しかし、嫌なことばかりでもありません。
部屋が同じというきっかけで、観光情報を教えてもらったり、彼らの国の話を聞いたり、日本のことを聞かれたり、「日本に行ったことがあるよ」や「あなたの国へ行ったことがあるよ」から話が弾んだりします。
この間フランス人と話したときは、サルコジ大統領について問題点を延々と話してくれて、かなり笑えました。なるほど、フランス人はこう思っているのか!ついでに日本のことも聞かれたので、「何度も変わっちゃうのが問題なんだよね。強さがないと思う。」と言ったらとても納得していました。そうか、そう思われているんだね。
ちなみに中国や北朝鮮との関係も何度か聞かれたことがあります。欧米人からしたら気になるのかな。

建築の大学に通っているオランダ人には「日本の建築はすごいんだ!!」と何度も言ってくれました。
「日本で寿司を食べたときにわさびが辛くて泣いたよ!」「カプセルホテルに行ったことはある?あれ笑えるね。」「東京の満員電車ってすごいな・・・。」とか日本を何かと知っている人はとても多いです。
また、南米で出会ったイタリア人には「見て!!」と彼の服を見たら「NIPPON」と書かれたジャージを着ていて笑えました。
私達たちよりも日本の各地を旅したことのあるドイツ人にも会いました。
どんなことにせよ、自分の国を知ってくれていると嬉しいですね。

ドミだといろいろな人と交流できます。
といっても英語はとても苦手なので、言いたいことがうまく説明できないことも多々ですが、でも大抵分かりやすい発音と分かりやすい単語で話してくれるし楽しい。
ドミ部屋はこういう旅じゃなきゃ経験できないので、これも旅のすばらしさの1つです。

トルコはYoutube禁止!

イスタンブールでYoutubeを見ようとしたら、見れませんでした。
あれ、おかしいぞなとネットで調べたら、ギリシアがトルコを批判し、侮辱的な映像をYoutubeで流したのが問題となって、トルコではYoutubeが見れなくなったそうです。
トルコのインターネット接続は全てTurk Telecomらしいので、ネットを規制するのは容易だそうです。
こういうネット規制・・・日本の隣の国もやってましたなぁ。隣国との関係はどこも大変なんですね。

トルコのバスのサービスは素晴らしい

バス大国のトルコ。バス会社がとても多く、各社で競っているからかどのバス会社も結構サービスが良いです。
運転手の他に乗務員がいて、チャイ、コーヒー、コーラなどの飲み物の他に、パンケーキなどが配られます。
実際のところ席が広くて乗り心地抜群、しかも食事がもっと豪華だったアルゼンチン、チリには敵わないけれど、トルコで一番びっくりしたのは乗務員が客の降りる場所を把握し、「あなたが降りる場所はもうすぐですよ。」と教えてくれるということ。
こんな親切なサービスがかつてあった?
ないない。大体「ここは○○ですか?」と自分で聞いていましたもん。これは夜行で寝ぼけている私達にとって、とても嬉しいサービスでした。
このサービスもトルコ人のホスピタリティの高さなのかもしれませんね。

毎日ドラクエじゃん!![嫁のぼやき]

日本でドラクエ9が発売されました。
と同時にマサは「あードラクエやりたい、ジパングにルーラしたい」と言いだした!
ゲームに全く興味のない私からしたら、自分達で情報を調べて旅し、時には悪徳な奴ら(モンスター)と戦い自分の身を守り、逃げたり、財産を奪われたり、空飛んだり(飛行機)、城や教会に行ったり、毎日リアルドラクエみたいなもんです。しかも中東なんてドラクエにでてくるような格好の人が多いし、町も似ているし。
しかし勇者マサは、小さな画面の中のバーチャル旅に夢を抱いています。
それを嫁は横目で「まったくジャパニーズボーイは・・・」とぼやいている今日この頃です。

衝撃的だったドミ部屋

シリアは物価に比べてホテル代が高い。
私たちが訪れた7月下旬はサマーバケーション真っ只中なので旅行者が多く、ただでさえパッカー宿が少ないのでドミ部屋はすぐに埋まってしまうし、だけど個室は高いしで宿探しが面倒でした。しかも金額のわりにきれいじゃないし、この国で残念なところといえばホテルだと言えるくらい。
ダマスカスに夕方到着した日、いろいろ歩き回りましたがドミ部屋も個室も満室で見つからず、屋上ドミが最後の2ベットだったので「もうしょうがないかな」と泊まることにしました。それが
ベットが20台並んでいる屋上ドミトリー!
ベットとベットの間の隙間は約15CM!!
扇風機があるとはいえ、ダマスカスは夜でも暑いので欧米人はパンツで寝ていました。女性もパンツとノースリーブで寝ているという無法地帯。その日は雑居ビルとその隙間から見える星を見ながら寝ました。 朝方ちょっと冷えて寒いな、と思ったらその後日が昇って一気に暑くなり、10時には屋上にいられなくなりました。
それで一人350SP(700円)。二人で1400円出したらシャワー・トイレ、の快適ホテルに泊まれる国がたーくさんあります。200円出せばお腹いっぱい食べられる国なのに、納得できないシリアのホテル。
電脳パッカーの私たちは、このまま荷物を置いておいたら電化製品が壊れる!!と、次の日開き直ってテレビ、エアコン、ファン、ベランダ付の1200SP(2400円)のホテルへお引越ししました。
パッカー的に1000円の差は大きいですが、日本人の感覚に戻ると1000円の差って小さいですよね。

あなたはパレスチナから来たんですね。

ヨルダンの後にイスラエルに行くので、地球の歩き方をコピーしに行ったときのこと。
「ここからここまでコピーしてください」とお店の17,8歳くらいの少年に渡し、コピーをしてもらっているとベツレヘム(パレスチナ自治区)で手が止まり、地球の歩き方に載っている写真をじっくり見始めました。
そして私に向かってジェスチャーで自分と自治区の写真を指差し、アラビア語で話しかけてきました。どう見ても「オレ、ここにいたよ」と言っていました。
終いには理解できないアラビア語でベツレヘムの説明までし始め、しばらく彼の話を聞いていましたが、そういえばヨルダンの70%がパレスチナ難民だ。きっと彼もパレスチナから家族とともにヨルダンへ逃れてきた一人・・・。
コピー屋のお兄さんは暗い感じではなく、むしろ「お前イスラエル行くんだ、ベツレヘムはここを見た方がイイゾ」みたいなノリで話していましたが、そうだ、パレスチナ難民はパレスチナに入れない。彼は故郷に自由に入れないのだ。
歴史がどうであれ、聖地がどうであれ、今生きている彼らが生まれ育った故郷に自由に行き来できないというのは可哀想ですね。
そう感じたコピー屋の出来事でした。

中東のマクドナルド

イスラエルとヨルダンにもマクドナルドがあるんです。
もちろん行って参りました。
まずイスラエルのマックはセットで29NIS(シュケル)なので730円くらいで、日本でいう100円マック商品はこっちで10NIS(250円)なので高め。私達はビックマックのセットを頼んだのですが、この肉がまずい!!世界共通の文明の味なはずのマックですが、肉の味がこんなに違うと味オンチの私達でも分かるくらいでした。でも、セットメニューのポテトとコーラのビックサイズにはびっくり。アメリカンスタイルですね。

そしてヨルダン。
イスラエルに比べて安く、セットはたしか3JD(ディナール)くらいだったので400円くらい。0.99JDでサンデーが食べられるし、店内にはWIFIがあるし、アカバでエジプト行きのフェリーを待つ間パソコンし放題です。
お味の方ですが、ヨルダンメニューのチキンビックマックがなかなか美味!ヨルダンはサービスも良くて合格でした。

水道水が塩水[エジプト/ダハブ]

ダハブの水道水は薄い塩水です。 海から戻ってシャワーに入ったら、ちょっとしょっぱくてびっくりしました。
石鹸やシャンプーの泡立ちが悪く、シャワーの後もちょっとベタベタするし、シュノーケリングセットなどを洗っても潮が残ってしまいます。海から上がって塩水で洗うって変な感じです。
でもここは砂漠地帯。水がとても貴重なのです。こうやって生活をしている人たちもいるんですね。
ただお酒を飲んだ後にこの塩水でラーメンを作ると、ちょっと味が濃くていい味した海のだし入りラーメンになってくれるんですよ。

写真を撮ったら金出せ、金![エジプト/ルクソール]

王家の墓やその他遺跡屋内では写真撮影が禁止されています。
入り口にはNo Photoと書いてあるし、撮っちゃいけないところで撮っている人が100%いけないんですけど、エジプト人はそういうところで目ざとい。

屋内で写真を撮った観光客に
エ:「お前写真を撮っただろう」
観:「撮ってない」
エ:「じゃぁ、カメラを見せてみろ」

とカメラを取り上げられます。最初に見つかったときにさっさとバクシーン(チップ)をあげれば多分見逃してくれるんですけど、ごねちゃったらさぁ大変、別室に連れて行かれ写真をチェックされ、1枚につき50£E(1000円)、ビデオの場合は1000£E(18000円)の罰金を徴収してきます。ただ「チップくれたら写真撮ってもいいよ」「チップくれたらここに入れてあげるよ」とか言ってくる奴もいるし、結局管理というよりも弱みを握ってお金ほしいだけじゃん!!
屋内に分かりやすく『罰金写真50£E、ビデオ1000£E』って書けばいいのに。

私達が休憩していた15分くらいの間に韓国人カップルと欧米人が連行され、別室でもめている様子を見て、ガイドが「ほーら今日も日本人が捕まっているぞ。ハハハハ」とこの罰金話を教えてくれました。
あんた達ガイドが事前に観光客に教えてあげなさいよ。
それにアジア人全員が日本人だと思うなっての。
確かに撮った人が悪いんだけど、せっかくエジプトに来たのにあんなさらし者みたいなやり方はひどいなー。もうっ
エジプト経済は観光客の賜物なのにさ。

ラマダン中の人々[エジプト]

無宗教者にとって摩訶不思議なイスラム教のイベント、サウム。
これはイスラームの第9月であるラマダーン月に行われる断食イベントです。
他宗教者や外国人には関係ないのですが、日中は閉まっているレストランが多く、町中でビール買えないし、逆に日中営業しているお店は普段よりも営業時間が短い。
しょうがない、でもうっとうしい。

といっても、マクドナルドやケンタッキーなどのファーストフード店は通常営業だし、思ったよりも商店が開いているのでほっとしました。

でも、ここで働く従業員もきっとムスリム。
マクドナルドの従業員に、ラマダンはどうしているか聞いてみました。
私:「今、ラマダンでしょ」
従:「そうだよ。僕達は夜明けから夕暮れまで水も飲んじゃいけないんだよ。」
私:「辛くないの?」
従:「辛くないよ、インシャアッラー!!(神の思し召しのままに)」
私:「はぁ・・・。そうですか。」
従:超スマイル
という感じ。ハッピーラマダン♪とも言われたことがあります。

しかしよーく周りを見てみると、ムスリム全員がラマダンを頑張っている感じでもなさそうでした。
日中のマクドナルドや他ファーストフード店には現地人が多く、もぐもぐとハンバーガーを食べているし、地元民が通う安レストランではチキン焼いているし、生ジュース屋にもお客さんが入ってます。

そりゃそうだよなー。
こんなに暑いのに水も飲んじゃいけないなんて辛いもん。
どこまでちゃんと断食をやるかは、個人の信仰心によるものなんですね。

辛いイメージのあったイベントだったけれど、全員が目の色変えて断食しているわけでもなく、むしろイベントやお祭り感覚のようです。

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