信毎HPコンテスト【個人部門優秀賞】[2008年10月]
旅立ちからもうすぐ1年というところで、素敵な賞を取ることが出来ました。
現在は住所不定無職旅人という大きな声で言えないような肩書きではありますが、昨年まではお互いものづくりが仕事だったという身。だから作ったものが評価されたということは限りなく嬉しいことであります。
人生で一度大きな旅をしたい、でもただ旅をするだけでは物足りない。だったら自分たちの個性が詰まったサイトを作ろうと始めましたが、移動しながらの更新は思っている以上に大変でした。
当初は両親や友人にしか読まれなかったサイトも、いつの間にかいろいろな人が読んでくださるようになり、毎回欠かさず更新できたのはたくさんの人からの応援のおかげです。
そしてー・・・どっちかが怠けたところで負け!みたいな夫婦間の負けん気・・・。
まだまだ旅人として未熟者ですが、ちょうど折り返し地点にきたところで旅にも磨きがかかりました。あと1年、おっしゃ、行くぞーみたいな。
これからも宜しくお願いします!
クスコは日本人観光客が多い[2008年11月 ペルー]
インカの石組みや石畳の道が残る世界遺産クスコはさすが超観光地。
カテドラル前のアルマス広場や土産屋では、ツアーで訪れた日本人とよく出会います。びっくりしたのは私達の親ぐらいの年齢層が多く、しかも女性の方が多い。
私が思うに、なぜ女性が多いかというと、
妻「私、子育ても終わったし、思い切って南米に行きたいんだけど」
夫「そんな遠くに行くのはめんどくさい。長時間飛行機に乗りたくない。大体南米は危ないんじゃないのか。」
妻「じゃぁ、いいわよ。友達の○○ちゃんと行ってくるから。あなたは10日間くらい留守番してて。」
みたいな感じ?
元気なおばちゃん達はすごく楽しそうに観光していました。
私もいつかマサを日本に置いて海外旅行をするのでしょうか。
ちなみに元気なおばちゃん達がお土産に入っていく後ろで、ややお疲れ気味のおっちゃん2人と「こんにちは」と少しばかりお話をしていると、「どこに行くの?個人なの?日本はどこに住んでいるの?」と聞かれ、答えているとそのおっちゃんは何かを察したのか、「ちゃんと東京(日本)に帰るんだぞ」と言われました。
ハイ、ちゃんと帰ります。親・親戚・友人が言いたい全てを凝縮された一言のようでした。
長野の方が寒い[2008年11月 ボリビア]
ここ最近標高3600M以上の町に滞在することが続いています。
「標高が高い場所は凍えるほど寒い!!」と出発前にダウンを買って意気込んでましたが、最近思うのはマサの実家の長野の方が寒い!!
こちらの昼間は日差しが強いので薄着で大丈夫で、夜は寒がりな私でもダウンを着なくても大丈夫。
季節は春だからかもしれないけれど、標高3600M以上の町よりも確実に長野の冬の方が肌に刺さるような寒さです。
その長野で育ったマサは、全く寒くないようでTシャツにジャージ姿でうろうろ。
恐るべし日本の冬。恐るべし暑がりの夫。
キムチが恋しい韓国人[2008年11月 ボリビア]
ウロス・タキーレ島ツアーで一緒だった韓国人団体のおっちゃんと話していたときのこと。
日本語を流暢に話すそのおっちゃんに「私は以前韓国に行きましたよー。韓国料理は大好きです。」と韓国料理の話をしたら、そのおっちゃんは突然「キムチが、キムチが食べたい」とつぶやきました。
私もおっちゃんもオオウケ。
そうか私が納豆を恋しくなるのと同じように、韓国の人はやっぱキムチが恋しいんだな。やっぱ韓国人にとってキムチは心なんだとよーーーく分かりました。
そうそう、私も今すぐにでも納豆が食べたいよ。
そして昼食で湖で獲れたトゥルーチャ(マス)を食べていた時のこと。
ふと横で並んで食べている韓国人ご一行を見てみたら!
なーんとご飯にコチュジャンをつけて食べていました。再びオオウケ。
でももらったらすごい美味しくて最高でした。
そうか、私が醤油とソースと味噌とほんだしを持ち歩いているように、韓国人も自分とこの調味料とかを持ち歩いているんだな。やっぱね、アジア料理美味しいよね。なんだか同じアジア人として親しみが沸いた時間でした。
インディヘナファッション[2008年11月 ボリビア]
エクアドルからボリビアまで、数々のインディヘナファッションを見てきました。地域ごとにいろいろ違うので結構面白いです。
まず、エクアドル。
刺繍の入った真っ赤なスカートで長さはひざよりもやや長いくらい。緑などの原色の毛糸の靴下を履いていていることが多く、ポンチョは地味。帽子は大きめでイメージしていた感じのインディヘナファッション。
ペルー
コルカキャニオンの地域の衣装は細かい刺繍が入ったドレスのようなスカートで一番のお気に入り。チチカカ湖やクスコの方はショッキングピンクなどの派手な蛍光色のセーターやスカートですが、そのほとんど観光用で、ローカルインディヘナファッションは結構地味でした。
そしてインディヘナが一番多いボリビア!
一番地味なイメージのあるボリビアですが、これまで見たローカルインディヘナファッションに比べ一番現代っぽい。
明るい生地にスパンコールの入った段々スカート、ちょこんと頭に乗せているだけの小さな帽子、きらびやかなポンチョ。インディヘナファッションセンター(市場)には明るい色の洋服が並び、エル・アルト地区では最新インディヘナファッションで身を包んでいる女性たちがたくさんいました。年配の女性も段々スカートをはいていてファッションに気を配っている感じ。チチカカ湖の蛍光色セーターにもビックリしましたが、ボリビアのローカルインディヘナファッションは最先端でした。
今もなお進化するボリビアインディヘナファッション事情。
この先どんな風に進化するのかとても楽しみです。
日本男子はサムライソウル[2008年11月 ボリビア]
ルレナバケのパンパツアーでアナコンダ探しをしていたときのこと。
炎天下の中歩き回ること2時間が過ぎ、女子3人は結構お疲れモードでいつも間にか男子3人と100M以上の距離ができてしまいました。
その様子を見ていた白人が
「どうして日本人の男性は女性を待ってあげないんだ。どうして女性の荷物を持ってあげないのだ」と言ってきました。
確かに白人カップルを見ていると必ず同じ歩調で歩いているし、山道などで手を貸してあげている様子をよく見かけ、「やっぱ白人って優しいわ。」と何度も思ったなぁ。
しかし、なんと説明したら良いのかわからないので
「うーん、男性が前を歩いて次に女性が歩くのは日本の文化かな。『テイシュカンパク』って言うんだけど知ってる?うーん・・・そうそう、『サムライソウル』なんだよ。」
というと外人は「なるほどー」と笑いながら納得。
前の方で棒を振り回している日本人男子を見ながら「あれもサムライソウルか?」と聞いてきたので、「そうだよ。サムライなんだよ。」と言うと、白人は再び納得していました。
旅が1年経って[2008年12月]
この1年の増加率
・嫁の体重/10%増量
・荷物/20%増量
・夫婦ケンカ/200%増量
そして嬉しいのは
・サイトのアクセス(昨年1月から)/500%増量!
2年目も頑張れるようにサイトをリニューアルしました。
2年目はスピードを200%アップで頑張ります!これからも宜しくお願いします。
Patagoniaを着ている欧米人は少ない[2008年12月]
日本でアウトドアブランドと言えばPatagoniaが大人気ですが、この1年間旅をしてPatagoniaを着ている欧米人をあまり見かけません。
私達なんて「パタゴニアでPatagoniaを着るぞー」とエル・アルトであんなにPatagonia狩りを頑張っていたのに、やっぱ国によって人気のブランドは違うようです。ちなみにグレゴリーも一番売れる国は日本だとか。
欧米人で一番着用率が高いアウトドアブランドはTHE NORTH FACE。日本人がパタゴニアを着ているぐらい着用率が高いです。
まぁブランドがどうであれ、どんなに髪がボーボーでもお腹がぽっこりでも、何でもスタイリッシュに着こなす欧米人パッカーはさすがというか、見ていて羨ましいですが。
欧米人のエコ意識の高さ[2009年1月 パタゴニア]
欧米人の多いバックパッカー宿のキッチンは、使ったものはそのままだし食べ残しもほったらかすし、冷蔵庫の中もゴッチャゴチャで超汚い。ひどいときは夕食後にまるで嵐の後のようなダイニングルームになります。そして毎回のように、なんでもっとキレイに使おうと思わないのさ!?と超大雑把な私でも思ってしまいます。
けれどもパタゴニアのフィッツロイを見にトレッキングをしたときは全く違いました。
キャンプ場では皆きちんとゴミを持ち帰ってとてもきれいだったし、トレッキング中に落ちていたペットボトルを拾っている人もいました。大体タバコを吸っている人を見かけなかったし、キャンプ場には吸殻さえも落ちていませんでした。
当たり前といったらそうなんだけど、日本でも見たことないようなキレイさに自然に対するエコ意識の高さを知りました。
富士山もこうなれば良いですね。正直、こんなにきれいなトレッキングルート&キャンプ場はすごいなぁと思いました。
でもやっぱ宿のキッチンもきれいに使おうと意識して欲しいです。
距離感覚マヒ[2009年1月]
日本では考えられないような移動時間。
南米は大きいです。世界は広いです。
最近なんて3〜6時間程度の移動はちょっと隣町に行くような感覚。埼玉県から都心に行くような感じです。
7〜13時間の移動は、東京から那須塩原へちょっくら小旅行的な感覚。
14〜23時間の移動は東京から大阪にバスで行く感覚。いつもより長めです。
24時間以上で「おっ今回は結構遠いなぁ」と思うようになりました。
しかも夜中に出発で朝方到着するバスよりも、チェックアウト後にバスに乗って次の日の朝方に着くバスの方が都合が良く、案外長時間の方が良かったりすることも結構あります。
旅に出る前は10時間バスさえも考えられませんでしたが、何時間も外の景色をぼーっと見ていられるのも旅の醍醐味の一つかもしれません。
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