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2009

ナミビアレンタカーの旅[ナミブ砂漠に取り残される編]

国/ナミビア【26ヶ国目】 
滞在地/ウインドフック【87】 セスリム【88】 スワコプムント【89ヶ所目】

■ナミビ砂漠をレンタカーで旅する。

ケープタウンでキャンプ用具を購入し、いざナミビアへ。
ナミビアは公共交通機関が乏しいので見所へ行くのにはレンタカーがベストらしく、首都のウインドフックでレンタカーを借りて旅をすることにしました。
これぞ『水曜どうでしょう』的レンタカーの旅!メンバーは南米で出会ってケープタウンで再会した鈴木君ことマッチョと、ケープタウンで出会ったゆうやくん、そして私達の4人。
しかーし、今回の旅路は悪路の為転倒事故などのトラブル多発地帯だそうで、ウインドフックで出会った日本人の話だと「パンク3回、バンパーが取れた」だの「車が川にはまった」だの、そんな話ばかり。領事館の人にも「負傷者や死亡者が過去にありました」と言われるし・・・。ノリノリのナミビアレンタカーの旅だったのに、あまりのトラブルの多さを知ってびっくりです。はたして私達は大丈夫だろうか・・・。
雨期ということもあり、宿の人にも「4WDじゃないと安全じゃない!」と何度も言われ、ちょっと高かったけれどTOYOTAの4WDを借りて早速GO!
『ナミビアレンタカーの旅 ---ナミブ砂漠編』からスタートです。 

《アユミ》

■1日目・・・ナミブ砂漠で早速トラブル発生

1日目--ウインドフックam11:00⇒pm4:30セスリムpm5:30⇔ソススフレイ(ナミブ砂漠)am1:30 合計477km

悪路を経てやっとナミブ砂漠のセスリムに到着後、早速ソススフレイというナミビ砂漠のど真ん中へ夕日を見に行った時のこと。
夕方6時を過ぎると、私達4人以外に観光客はおらず、砂漠を独占という感じで砂漠を満喫しました。遂にナミブ砂漠に来たぞー!!みたいな。
そしてサンセットを見て、さてキャンプ場に戻ろうと車に乗って出発して早3分。
砂漠のど真ん中でトラブル発生。

ス、スタック・・・。4WDのRV車なのに・・・。

まぁ、元アメフト部のマッチョと、インターハイ出場経験がある元柔道部がいるんだから余裕でしょと、後ろから押してみたけれど全く動かない。ふかせばふかすほどタイヤが砂に埋まってしまう。
とりあえず、近くに落ちていた木を使ってみたりしても前輪と後輪の片方しかタイヤが動かず、車はびくりともしない。
ヤバイゾ・・・。
どうやら車の腹が、完全に砂の上に乗ってしまったみたいでした。
それでもいろいろやってみたけれど全然ダメ。他に人はいないし、日が暮れてきて辺りはどんどん暗くなるし、しょうがないので二手に別れ、私とマサは車で待機して穴掘り、鈴木君とゆうやくんに5km先にある2駆自動車用の駐車場に行って、レンジャーを呼んでもらうということになりました。
待っている間、2人で穴掘り大会。車の状態をチェックしてキャンプ用に買ったプラスチックのお皿で必死に掘りました。夜の砂漠にドキドキしながら砂を掘り続け、「もうそろそろ動くんじゃない!?」とエンジンをかけたけど全く動かず。
いつの間にか辺りは真っ暗になり、なかなか2人が戻ってこないので「あー、やばい。2人がちゃんと戻ってくるかなぁ。」「遭難したらどうしよう」と今度は不安がよぎり・・・。こういう時って二次遭難になりやすいんだ、と後になって気付きました。
2人が往復10km歩いて10時頃に戻ってきたときには、ほっとしました。結局駐車場には誰もいなかったのでした。
幸いにもキャンプ用具を持っていた鈴木君が、「しょうがないから、ひとまず何か食べましょう」と作ってくれたラーメンが何と美味しかったことか。
ご飯を食べて休憩したら元気が出てきて、「おし、自力で脱出だ!!」と一致団結。
ここまでくると絶対脱出してやろうって感じで,4人で掘って掘って掘りまくりました。
空は満天の星と流れ星キラーン。
砂を掘る以外何も聞こえない、ナミブ砂漠のど真ん中で。
テレビ番組みたいだなぁ。

ようやくスタックトラブルから自力で脱出したのは5時間後の夜の12時で、セスリムに戻れたのが1時半でした。
4月3日の夜はナミブ砂漠を独占でした。
ある意味贅沢?事故に遭ったわけじゃなかったので、最終的には4人で大盛り上がりのナミブ砂漠。きっとこんなにナミブ砂漠を堪能しているのは私達ぐらいだ、きっと。

どうにかしてやっとゲートに戻ったけれど、人気もなく明かりもついていない状態でした。 必死で帰ってきたのにさすがアフリカ。車の入出をチェックしていたのに、レンジャーが夜にルートをパトロールしたり、戻っていない車をチェックしたりとかそういうのは無かったようです。
なんだ、朝まで待てばよかった!?
2日目は前日のトラブルにもかかわらず、朝日を見るために朝5時に起床して再びナミビ砂漠へ。朝日で真っ赤に染まったナミブ砂漠を見たのでした。

《アユミ》

■2日目〜3日目 前方に竜巻が!

2日目---セスリムam6:00⇔ナミブ砂漠 セスリムpm12:00⇒スワコプムントpm6:00(合計466Km)
3日目---スワコプムントam12:00⇒ムーンランドスケープ⇒ヴェルヴェッチア⇒スワコプムントpm5:00(合計155Km)

2日目はスワコップムントへ移動し、大西洋に沈む夕日を見ました。賞味期限が10年過ぎているカレーを食べて、この日は寝不足でさすがに疲れていたので、テントではなくベットで曝睡。やっぱベットは寝心地が良いです。

さて3日目。
この日はスワコプムント周辺でドライブをすることにしました。
再び測量とか一切無視のグネグネ道を進み、行ったところは『ムーン・ライドスケープ』
月面のような世界が広がる不思議な場所でした。
そこからしばらく進むと、『ヴェルヴェッチア』という1500年以上生きているという植物が点々としていました。
南米であらゆる大自然を見たけれど、アフリカの大自然も圧巻という感じです。

でこの日もびっくりなことが。
ドライブしていると前方に見慣れないものが空高く上っていました。

「なんだ?あれ・・・・」
「竜巻だ!!!!!」

かなりビビリました。テレビでしか見たことのない竜巻が前方から近づいてきているのです。アメリカの大竜巻に比べたら小さいけれど、でも結構大きい。
遠くからでもぐるぐる砂や石が回っているのが見えるし、空に一直線に舞い上がっているし。あの大きさでどれほどの破壊力とスピードがあるのかわからないし、恐怖恐怖。
すぐに車を停めて竜巻の行方を見ながら、「あの山を越えたら引き返したほうが良いね。車がボコボコになっちゃう」と言っていたら山にぶつかって竜巻が前に進めなくなり、小さくなったので助かりました。
この日も地球の大自然にビックリ仰天でした。 なんかスリリングな旅だなぁ・・・。

水曜どうでしょうも顔負けのレンタカーの旅はまだまだ続きます。
次回ナミビアレンタカーの旅は、アフリカの裸族編!

《アユミ》
■ウインドフック ホテル情報 ■ナミビアレンタカーの旅 ホテル情報 交通情報
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ポイント
masa テンション
★★★☆☆
テント生活が続くのは嫌です。
ayumi テンション
★★★★★
ナミブ砂漠で見た星はきれいだったなぁ。
■ウインドフック
【治安】宿の人に「カメラやカバンを持ち歩いちゃ危険」と注意された。実際昼間にショッピングモールなどを歩く分には危険を感じなかったけれど、真昼間に銃撃事件があったりと町中はちょっと危険みたいです。
【物価】ケープタウンと同じくらい。宿代が案外高いのでキャンプしました。
【市内交通】町は歩ける範囲でスーパーなどがある。郊外には何も無い。あとレンタカーが便利。
【食】南ア同様ファーストフードが安く、ケンタッキーが安い。自炊できる宿も多いし、品揃えの良いスーパーも多い!
メモ
【レンタカーについて】
何件かレンタカー会社を回ったけれど、結局ウインドフックで泊まっていた宿でレンタカーを申し込んだ。そしたらレンタカー会社ではなく、白人のお金持ちの車で、4WDのわりには安く借りられた。
情報ノートには4駆じゃなくても大丈夫、と書いてあるけれど雨期の場合は要注意。川(小さいけれど)を越えないといけないことがあったり、上り下りの激しい道が結構ある。ちなみに4駆ならソススフレイへ車で行ける。スタック&横転注意
■レンタカー1週間詳細
TOYOTA TX 4WD/ 1日750N$×7日間=5250N$
ガソリン代/2428N$(2700Km)
燃費悪い!

【ナミビアの道について】
幹線道路は舗装されていて安全だけれど、未舗装道路は滑りやすいうえ、凹凸が激しいので要注意。突然一気に下るというところが多いので、スピードを出しすぎると横転する。それと小さな川を乗り越える場所も結構ある。雨期の場合は川を越えないといけないこともあるので、雨期は4WDの方がベターだと思う。 ↑前方は川!こんなこともあり
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