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12/22
〜27
2008

フィッツロイ山と2泊3日のキャンプ生活

国/アルゼンチン【22カ国目】
滞在地/エル・カラファテ【68ヶ所目】エル・チャルテン【69ヶ所目】

■31時間バス

バリローチェから31時間かけて南パタゴニアのエル・カラファテに到着しました。
バリローチェでは結局最後まで天気が悪く残念な感じでしたが、雲の隙間から差し込んだ日の光が湖に当たってキラキラ輝いている景色を見れたのでちょっと感動しました。
その後22時過ぎに遅い夜が訪れ、朝は地平線から太陽が昇り、長い1日がスタート。
昼間は延々と平坦な道を走りました。どこまでも続く地平線を眺めていると蜃気楼が見えてきたり、海が見えてきたり。
経由地のリオガジェゴスでバスを乗り換え、エル・カファラテに着いた時には夜中の1時半。
延々と走り続けた31時間でしたが、それでも国土の半分にも満たない道のりなので、本当にアルゼンチンの広さを実感したバス移動でした。はぁ、疲れたなぁ。


■エル・カラファテで

エル・カラファテはパタゴニアの氷河を見に行ったり、トレッキングをする為の拠点となる町。水色の湖がとてもきれいでのんびりしたところです。
滞在先の藤旅館にたどり着くと、なんと中国の成都で四川大地震に遭ったときに一緒に同じ宿にいたご夫婦に再会![夫婦でポレポレ world mover]あまりにも偶然だったのでびっくりしました。
やっぱ世界は広いけれど、世間は狭いなぁ。そんなわけで再会を祝してアルゼンチンワインで乾杯しました!(毎晩)

《アユミ》

■Patagoniaのロゴ発見!

パタゴニアに行ったら、このロゴと同じ写真をとってやろうと以前から思っていました。それがフィッツロイという有名な山らしく、それを知った私達はフィッツロイトレッキングを楽しみにしていました。

エル・カラファテで3泊した後、フィッツロイ山を拝む為に2泊3日のトレッキングに行くことに決定。
今回はツアーではなく、テント、寝袋、ガス、食料全てを背負って自力でトレッキングすることにしました。決めてみたもののちょっと不安・・・。
でもパタゴニアというとなんだかハイレベルなイメージがありますが、どうやらこのフィッツロイトレッキングルートは比較的初心者向けらしい。ただその代わりパタゴニアの天候が左右するらしく、まぁ、それはしょうがないので運に任せていざ出発。
藤旅館で知り合ったありさちゃんと3人の2泊3日が始まりました。

出発時の12/25はお日様のクリスマスプレゼントみたいな快晴でバスの車窓から遠くの山々がくっきり見えました。
遠くにフィッツロイ山を発見!壮大な雪山の景色に感動しました。その景色はまるでpatagoniaのロゴ。遂に来たぞ!

《アユミ》

■2泊3日のテント生活

エル・チャルテンに到着してから早速トレッキング用品のレンタルショップで寝袋、マット、ガス、鍋と借りて荷造り。3日分の食料も入っているので背負ってみると結構重くてしんどい。男子のマサには+3人用テント。

このトレッキングルートはエル・チャルテンを起点に2泊して回る周遊ルートで1日目はお目当てのフィッツロイへ向かって約4時間歩きました。
やっとのことキャンプ場に着いてすぐにテントを広げてご飯の用意。川の水を使って炊き込みご飯を作りました。川の水を使ったご飯はとっても美味しくてちょっと水気の多いご飯もとても美味しく感じました。
久々のキャンプ生活は子供の頃を思い出しました。そういえばキャンプで食べたご飯っていつも美味しかったなぁ。

「この天気なら明日も大丈夫そうだネェ」と話していたのに、夜中にテントが潰れちゃうんじゃないかと不安になるくらいの強風に。
それでも早朝、ご来光の陽が当たったフィッツロイを見に1時間半かけてトレッキングをしましたが、もうすぐということろでパタゴニアの強風にあおられ、あわや崖に落ちそうになったので断念。悔しい思いで1日が始まりました。
テントに戻ってからは雨と強風で身動きがとれず、テントの中で風の音を聞きながら寝袋に包まってゴロゴロゴロゴロ・・・。昼寝しながらパタゴニアの風の音をじっと聞いていました。
15時頃に雨風が止んだのでやっとトレッキング開始。さっきの天気はなんだったの?と思うくらい晴れ渡り、湖を見ながら4時間半かけて次のキャンプ場へ向かいました。
次のキャンプ場は氷河の近くのせいか、天然のクーラーがガンガン効いてとにかく寒く、長袖Tシャツ+フリース+ダウン+ウインドブレーカーを着込んでもなんだか寒い。
さすがのマサも寒がっていました。

3日目はなんと朝から雪!南米は夏なのに雪です。そりゃぁ寒いわけです。ビックリしました。
朝に氷河を見に散歩した後に、テントを畳んでエル・チャルテンへ。
次第に雪は雨に変わり、シトシトと冷たい雨の中4時間半歩いて村へ戻りました。村を見つけると「うわー村が見えた!!」とまるでリアルRPGのような気分で早足に。

晴れ、曇り、雨、強風、雪、虹。ほとんどの天気を経験し、重い荷物を背負った3日間は、辛いと言うよりもしろ楽しくて楽しくて、やっぱり山ってすごいなぁと大自然をすごさを改めて知りました。確かにずっと晴れていたわけじゃないけれど、肌でパタゴニアの自然を体感できたので良い思い出。
うーん、パタゴニアは楽しいなぁ。
またどこかでキャンプ&トレッキングしたいなぁ。

《アユミ》
ホテル情報交通情報
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ポイント
masa テンション
★★★☆☆
テントが重かった。
ayumi テンション
★★★★☆
またキャンプしたい
■エル・カラファテ
【治安】のんびりしている感じ。日が長いのもあって安全
【物価】やっぱパタゴニアは高い。
【市内交通】町は徒歩圏
【食】藤旅館で自炊生活。でも物資が全体的に高い。シェア飯が楽しかった。

■エル・チャルテン
【治安】小さな村。安全
【物価】キャンプで持っていく食料はエル・カラファテよりも更に高い。宿代も結構高い。出来る限り事前に用意した方が良い。
【市内交通】村は徒歩で十分
【食】キャンプ生活。

メモ
【トレッキング用意】
●テント等のキャンプ用具のレンタル屋は村のメイン通りに何件かある。食料は高いのでエル・カラファテで用意した方が良い。
ちなみにエル・カラファテのスーパーでキャンプ飯で超便利なカップラーメンは売っていなかったので事前にどこかで買っておいたほうが良いと思う。ってかなんでカップラーメン売ってないの!?って感じ。
【レンタル費 1泊あたり】
テント3人用 25ペソ
寝袋+マット 20ペソ
ガス本体 10ペソ
ガス替え1個 15ペソ
●夏でも雪が降ったりすることもあるので防寒具は必須。
●トレッキングルートはアップダウンがあまりないのでとてもラクだった。

【トレッキング宿泊について】
キャンプで宿泊しなくてもエル・チャルテンで宿泊する方法もある。けれどルート的にエルチャルテンと往復するルートよりも思い切ってキャンプ泊にした方がラクチン。思い切ってキャンプにした方が面白い!
でも意外とお金がかかるのでCaltur社バス+宿のセット料金を利用してもよさそう。
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