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〜11
2009

ヒマラヤトレッキング4日間

国/ネパール【49ヶ国目】 
ポカラ【142ヶ所目】 他トレッキングで訪れた村【143-145ヶ所】

■クライマックスイベントだ!

10〜11月はネパールのベストシーズン。飛行機が混んでいるそうなので先にカトマンズで帰りのチケットを確保してからポカラに来ました。
さすがベストシーズンというだけあって、ちょっと涼しいくらいの気温と青空!特に午前中は雲1つない青空で、白い雪を被ったヒマラヤがよく見えて最高です!
しかもネパールも物価が安いので、「この値段でここに泊まれちゃうの!?」とびっくりするほど宿のコストパフォーマンスが良く、その上日本食を始め各国の料理のレベルが高い!WIFIができる場所も多いし、至れり尽くせりです。
インドの喧騒に疲れた人たちはネパールでほっとしてしまうとか。なるほど…確かにそうかも。
ネパールの居心地の良さに撃沈してしまう人が多いとか…確かに旅の始めの方だったら私達も確実に沈没していること間違いなし!

今回は15日ビザだし、チケットを買ってしまったので少々急ぎ足になってしまいましたが、せっかくこんなに良い時に来られたので最後のイベントとしてトレッキングへ行くことにしました。

本来ならばエベレスト方面でトレッキングをしたいところですが、そこへ行くにはカトマンズから基点のルクラやナムチェへ飛行機で往復しなくてはならないので予算的に×、標高が5000M級にもなるのでそれなりの装備が必要。
ネパールへトレッキングのために来た本格的トレッカーではなく、旅の途中にちょっくらヒマラヤ見たいわぁと思ったお気楽トリッパーな私達は、身軽な格好でトレッキングが楽しめるアンナプルナ方面のトレッキングへ行くことにしました。

《アユミ》

■ヒマラヤよりも大事なもの、それは巨人

ポカラに到着してガイドを雇う為に旅行会社へ申し込みに行きました。
しかし「トレッキングなんか面倒くさい」とマサのやる気が全くない。いつものことだと思って「もう最後なんだから4日くらい頑張ろうよ」とさっさと翌日からのトレッキングの申し込みをしました。

そして夕方、「もうそろそろ時間だ、ネットが見たい!」と言い出しネット屋へ行くと、見始めたサイトは『日本シリーズ 巨人VS日本ハム リアルタイム中継サイト』。8回の一番盛り上がっているときで、ネットを見る時間がバッチリであきれました。そのとき2-0で巨人優勢。「このまま、このまま粘ってくれ!!」と必死にパソコンに向かって懇願する夫。
そしてクルーンが完璧に抑えて巨人日本一が決まったのでありました。
「おめでとう!巨人、これで明日から心置きなくトレッキングに行けるよ。今日優勝してくれなかったら、トレッキングどころじゃなかったもんな。あぁ胴上げが見たい。」
そういうことか。マサがトレッキングに行きたがらなかったのは…。

とにかくこの日に優勝してくれたお陰で超ご機嫌のマサは、遠い日本に向かってビールで乾杯。今日負けてしまったらきっとマサは4日間イライラしながらトレッキングをしているんだろうなぁ、と想像したら恐ろしくなりました。
優勝してくれてよかった、と切に思う嫁でした。

翌日はポカラからナムチェまでバス2時間、その後ナムチェからティルケドゥンガまで3時間半のトレッキング。2日目は朝7時半からスタートして14時にゴルムドへ。
道は現地の人たちが普段生活で使っている山道なので歩きやすく、2日目までヒマラヤはほとんど見えないので人々の生活風景を見ながら歩くという感じ。素朴な生活風景や段々畑は、パタゴニアトレッキングとは違って和やかな雰囲気です。
スタート地点のナムチェは標高1070Mで、2日目に到着したゴルムドは2880M。途中約1時間で600M上がる階段があったけれど、他は結構ラクチン。休憩地が多いのでやっと頭だけ姿を現したアンナプルナサウスを眺めながらお茶を飲んだりしてほのぼのトレッキングでした。


そういえばこの2年で山を登ったのは何回だったっけ?タイのチェンマイで2泊3日、グアテマラのシェラで活火山を見に行ったタカハウスハイキング、エクアドルで日の出を見るために朝早く山を登ったこともあったなぁ、パタゴニアではテントと寝袋と食料を担いで2泊3日のトレッキングに行ったなぁ、何気にワイナピチュの山が一番ハードだった気がする。このトレッキングはもう1年ぶりなんだなぁ!
と2年間を思い出しながら歩きました。最後がヒマラヤトレッキングなら締めくくりに良いかもですね。

ロッジは想像以上に快適で、なんとホットシャワーもありました。食事も美味しいし、富士山の山小屋よりもかなりレベルが高い!安ゲストハウス並みです。

さて19時頃に食事を済ませて部屋に戻ったけれど、日が暮れると真っ暗でやることがなく暇でした。とマサを見るとリュックの中からゴソゴソと取り出したものは『プロ野球選手名鑑』。
「重い重いって文句言っていたのに、そんなもの持ってきたの?私なんて水2本持っているのに!」と言ったら、
「だって、来シーズンが気になってどうしても必要だったんだもん。」とマサ。

結局暇だったのでマサの巨人優勝の喜びと来シーズンの予想を1時間くらい聞いたり、『プロ野球選手の年俸当てクイズ』をやったりしました。さすがにマサの野球話を毎日聞かされている私もこの2年で鍛えられたみたいです。言っていることが理解できるようになりました。そんな感じで暇な夜の時間を潰しました。
トレッキングに来てまで何をやっているんでしょうね〜。

《アユミ》

■姿を現したヒマラヤの山々

2日目にゴルムドで宿泊し、翌日はこのトレッキングのメインであるプーンヒルへ行きました。朝5時15分に出発、暗い山道を40分くらい登りました。プーンヒルは約3200Mともあり、早朝の寒さは想像以上!念のためダウンを持ってきて良かった…。
そしてご来光を待って徐々にヒマラヤが明るくなっていく様子をじっと見ました。
雲ひとつない8000M級のヒマラヤを目の前に感動しました。
あのときの凛とした空気や、遠くまで白い雪を被った山々が連なっている遠近感はやっぱり写真では伝わらない。
トレッキングの楽しみは、頑張った人にだけ最高の景色が見られるところかな。
それにしても2年間いろんなものを見てきたものだ。
でもヒマラヤは「わぁーすごい!!」と思えるほど圧倒されました。

3日目から山を登って下ってを何度か繰り返し徐々に下山していきました。進行方向の左側がずっとヒマラヤで、それがちょっとずつ遠くなっていくと寂しい気分になりました。
この日は早朝合わせて9時間半。徐々に疲れが出始め、全体重がかかる下りになると足首や膝が痛くなったりと、日ごろ運動していないのでへなちょこっぷりを発揮。何度かこけました。
4日目は3時間半くらいひたすら緩い坂道を下って、ようやく初日にスタートしたナヤプルに到着し、無事に4日間のトレッキングを終えたのでした。

ネパールのトレッキングは山を見るだけではなく、現地の村人の生活の横を通るのでなかなか面白かったです。今度はアウトドアグッズをバッチリ装備して是非エベレスト側へ行ってみたい!
やっぱトレッキングは面白いです。もっといろんなところでトレッキングしたいなぁ。
そうしたら今度はYamagokorosですね。

《アユミ》
■ポカラ ホテル情報 ■トレッキング ホテル情報
交通情報
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ポイント
masa テンション
★★★★★
カメラが〜!カメラが〜!とうとう寿命かなー!?
ayumi テンション
★★★★★
最近沈没していないなぁ。懐かしいな、沈没生活
【治安】夏場は部屋の網戸を破って侵入する泥棒が増えるらしいので要注意。ダムサイドはのーんびりした感じ。旅の初期に来ていたら間違いなく沈没してしまいそう。
【物価】ポカラは全体的にキレイで設備も素晴らしい上に安い!ホテルのコストパフォーマンスは世界一!ダムサイドのホテル代はレイクサイドよりも3分の2以下で同レベルのホテルに泊まれる。 レイクサイド沿いの道にあるレストランは結構高い。一本入ったところの小さなレストランでもTulpaで60-110くらいする。ツーリスト価格!
【交通】ツアーバス発着所からは歩いてダムサイド、レイクサイドへ行けるが面倒なので130Rsでタクシーに乗ったほうが無難。ここも大気汚染は進んでます。
【食】レイクサイドはカトマンズと同様各国の料理がある。特に韓国料理が多いように感じたのは近年の韓国人旅行者数増加を物語っているように感じた。味やサービスはカトマンズには及ばないけれど、全体的にはレベルが高い!
メモ
【3泊4日のトレッキングについて】
[ルート・日程]
●1日目…ポカラ→ナヤプル-バス2時間、昼食後ナヤプル→ティルケドゥンガ-3.5時間 泊
●2日目…ティルケドゥンガ→ゴレパニ-6時間半(途中昼食・休憩)泊
●3泊目…ゴレパニ→プーンヒル-早朝5時過ぎから往復2時間半、朝食後プーンヒル→ガンドルン-7時間(途中昼食・休憩)
●4日目…ガンドルン→ナヤプル-3時間、昼食後ナヤプル→ポカラ-バス2時間

[費用]
1人-8700Rs(トレッキング代:約10500円)+2000Rs(入域料:2400円 旅行会社で申請してくれる。写真3枚必須)
[含まれるもの]
ガイド代、3泊分の宿泊代(全個室)、食事代(朝3・ 昼4・夜3)、お茶代、レイクサイド⇔バス乗り場のタクシー、ポカラ⇔ナヤプルのバス代、ガイドの保険料、ガイドの食費・宿泊費

[11月中旬のゴレパニ〜ガンドルンルート装備・持って行ったもの]
●Tシャツ、薄手シャツ、靴下、アウトドアパンツ、レインジャケット、ダウン(ゴレパニ・プーンヒル必須)、ライト(プーンヒル必須)、お菓子、帽子、石鹸、ババシャツ・タイツ(ゴレパニ・プーンヒル・寝るときに使用)、タオル、下着、寝袋、カメラ、電池
◎ゴレパニ・プーンヒルは夕方〜早朝まで冷え込むので、真冬並みの装備があった方が良い。
◎軽くて暖かい下着が活躍!夜は寒い。
◎昼間の日差しが出ているときは暖かいけれど、日陰に入ると寒く感じる。
◎3泊ともHOTシャワー有り!
◎シャワー・宿用にサンダルがあると便利。トレッキングが終わった後にシューズを脱いでサンダルを履いている欧米人トレッカーが多かった。
◎夕食後は結構暇!かさばらない暇グッズあるといいかも。
◎当たり前だけれど標高が高くなるにつれて物価が高くなる。大体水1リットル70Rs.、ビール300Rs、コーヒー80Rs、アップルパイ160Rs.ペットボトルコーラ110Rsくらい。
◎部屋にコンセントはなかった。レセプションで充電をお願いする。
■このルートの宿はかなり設備が充実していた。オンシーズンだったので中年欧米人グループだらけ!
■正直高いかもと思ったけれど、かなりデキルガイドだったので気分の良い4日間だった。やっぱガイドは重要。

【ダムサイドとレイクサイドについて】

日本人に人気のダムサイドに行てみたら、レイクサイドとは全然雰囲気が異なりローカルな感じ。宿代は破格だし沈没するならもってこい。しかし近くにレストランが少なく、毎回出歩くのが面倒くさい。
数日しかいないのならレイクサイドにあるゲストハウスで滞在した方が、美味しいレストランや商店が周りにたくさんあって便利だと思う。というわけで私達はダムサイドは不便で1泊で出た。
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