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10/29
〜11/2
2009

なんでもありのガンガーでインドを思う

国/インド【48ヶ国目】 バラナシ【140ヶ所目】

■インドの全てがバラナシにある

バラナシです。
汚い臭いめんどくさいと文句を言いながらサクサク急ぎ足で回ってきたインドもここが最後、ようやくここまでたどり着いたぞ!と少しほっとしました。
バラナシといえばガンジス川。ヒンドゥー教の聖なる川としてインド人やら観光客やらがゾロゾロ集まる集結地で、死体が流れてくる川で水浴び、洗濯、歯磨きをする何でもありな川です。
朝この時期のバラナシは乾季なので雨も降らず涼しかったので、客引きが少々しつこいくらいで結構快適でした。
インドの雨季に来ると道に落ちてるゴミやウンコが雨で流れ、しかも蒸し暑いので町中でいろんな臭いが充満するというから考えただけでも恐ろしいところだと思いました。

野菜屋町を散策すると人と牛と犬で賑わいゴチャゴチャガヤガヤ。
細く入り組んでいる道はバイクと牛で渋滞になっていて、その隙間を人が犬やウンコをよけながら歩いていました。何種類もの動物がウロついていて、建物の上にはサルが飛び跳ねていて道には牛と犬がゴミをあさっていました。他にも豚・ヤギ・鳥それにフィレット?のような細長い生き物が目の前を通り過ぎたり、なんだか全て野放しされているようでした。
インドでは神様といわれる牛は路上で売ってる野菜をつまみ食いしてました。それを店のオヤジが見つけて怒って野菜を取り返し牛をぶん殴ってその野菜をまたお店に並べてました。
夜になるとガートで行われる毎日のお祈りで人が溢れてるし、朝は犬の遠吠えと共に始まり沐浴で人が溢れていました。いつも人がいて騒がしく道の端には露天と物乞いが並んでいて毎日がお祭りでした。確かにお祭りも重なっていたようですがそれにしても賑やかでした。
夜バラナシはインドで一番すごいと聞いていましたが、確かにこの入り組んだ感じはインドを凝縮した感じとでも言っておけば良いでしょうか。

おされインドは僕には合わないし呼ばれてないと思い、インド対策として[怒らない・ケチらない・期待しない]というスローガンで旅をしてきました。最初から汚いのはある程度覚悟してたし、インド人が嘘つきでしつこいのも想定内。それに1泊2人で1000円(500Rs)くらいの宿と決めていたのでどこも個室でお湯シャワー、そして列車は毎回AC付!なんだか他の国より快適に旅をしてしまった気がしました。 期間を短くした代わりに、いつもより快適さを重視したから楽しい旅が出来ただけかもしれませんが、お金をケチってつまらない旅をしたエジプトより全然良かったです。楽しかったです。 

悪徳インド人に騙されたり狂犬に追い回されたりなど、特に大きな問題もなくなかなか楽しかったと言えるインドでした。最終的にはウンコを撒き散らしながら道を占領している牛達が可愛く見えてきました。インドの無責任というか無秩序というか、日本ではあり得ない感じはどこの国よりもずば抜けてる気がしました。
インドにはまる人たちの気持ちがわかった気がしました。

案外僕等はインドに呼ばれていたようです。

《マサヒロ》

■毎日カレー大会

インドのカレーは美味しい。全然飽きずにと毎日カレーを食べました。やはり食の楽しみは重要。美味しいと旅の楽しみとやる気が倍増します。
そして約1ヶ月間ほどインドを旅行しましたが、ありがたいことにインド名物の超下痢にならずにすみました。
あぁ、心配していたから良かった…。
季節的に良かったのか、それともこの2年で超人的な胃腸になったのかな。

屋台、地元の人たちが通うレストラン、ツーリストが多いレストラン、ちょっと高いホテルのレストランなどいろいろなところに挑戦しました。
屋台は多分ぼられているなぁ、と思ったけれどそれでも10Rs。20円!インド人に混じって屋台の前でガツガツ食べました。お、意外とイケル!美味しいので「もう一杯ちょうだい!」とおかわりしてしまうほど。

一番はまったのはターリ。大皿という意味で、数種類のカレーとライスとチャパティなどが1つのお皿に持ってあるという、いわばインドカレーセットみたいなメニューで、お店によって内容が全然違うのでいろんなところで食べ比べしました。
そして気に入ったら毎日のように通いました。

[インドのレストランはこんな感じ]
1英語表記が一切ない地元のレストランで食べたターリは20Rs!40円。安い代わりに大体冷めていて具が少ない。まぁこれが庶民の味なのかという感じ。料理は作りおきなのですぐに出てくる。
2.英語表記がある地元人向けの安飯屋のターリは40-50Rs。↑とほとんど変わらない。渡されたメニューは外国人代金なんだろうなぁ…という感じ。でも見えるところで作ってくれたり本場の辛くて美味しいカレー屋もあった。
3.あまり高くないバックパッカー向けのレストランのターリ60-80Rs。アーグラー、カジュラーホー、バラナシに一番多かったタイプのレストランで美味しい、安い、ボリュームたっぷりの3拍子!味は外国人テイストで大して辛くない。お店によっては注文してから全てを作り始めるので時間がかかる。
4.欧米人団体客がくるようなレストランのターリは170-195Rs。外国人テイストでボリュームが多い。しかも店内はお洒落でなんだかインドにかけ離れている感はあるけれど、インドの喧騒から離れて優雅に食べるのはたまには悪くない。
インドに来る前は「毎日カレーだなんて飽きるなぁ」なんて言っていたけれど、実際行ってみたらいろんな味があるので毎日カレーを食べました。大体の人がインドに行くと数キロ痩せるというけれど、毎日お腹いっぱいターリを食べていたのでその気配はまったくなし。
というか、アフリカでもインドでも食欲が無くなるとか、お腹を壊して数日間何も食べられないとか、そんなこと一切なかったじゃないですか!
まぁ旅を始めて1年目、しかも最初の半年くらいは日本ではありえない下痢にしょっちゅう悩まされ食欲をなくしたり、よく熱をだして寝込んだりしていたもんだけれど、そう言えば2年目に入ってからかなり調子が良い。
やっぱりこの2年で相当胃袋がずぶとくなったのでしょう。
その証拠が『インドで何を食べても飲んでもお腹を壊さなかった』ということかな。
とにかく美味しかったインドカレー。自分で作れたらいいのにな。

《アユミ》

■やっぱりインド

特にめんどうな問題にも巻き込まれずに済んだインド、それでも気を緩めてはいけないとネパールのカトマンズまで移動を、ローカルバスではなく旅行会社で申し込んで1泊ホテル代付きのツアーバスで行くことにしました。
出発日バラナシの駅近くにあるPARL社オフィス前で出発時間までバス待ちをしました。
インドのことなので最後まで不安でしたが他にもツーリストが10人以上いるし、インドにしてはキレイなバスが3台停車してたのでこの中の一台がネパール行きだろうなんて安心しきっていました。
バスところが待っている2時間の間にそのキレイな3台のバスが次々とどこかへ行ってしまい、いなくなってから30分位してようやく現れたのがツーリストバスでもPARL社のバスでもなんでもないただのローカルバスでした。
もちろんローカルなのでインド人がいっぱい乗っててボロボロのヤツです。
あれれ?まさか?
とりあえずバス会社の人間に確認すると、平気な顔で「コレが本日移動するバスだ」と言っていました。
乗務員が乗客からお金を収集している普通のローカルバスじゃないか!さすがインドです。ただでは終わらせない!
ツーリストの何人かがゴネてDXバスはどうなってるんだと詰め寄りましたが、そこはインド人その場しのぎの適当なウソ「すぐに乗り換えるから大丈夫!」

僕等は諦めることにしました。だって所詮インドなんだもん。
この時笑えたのは、「ハハハ、またやられたよ!見ろよ。これがツーリストバスだぞ」みたいに陽気で大笑いしているラテン系白人チーム、「まぁ、もう何を言っても無駄だしな」とどっち付かずの日本人チーム(私達+1人)、そして何が何でも許せないブチ切れアングロサクソン系白人チーム。 なんだか民族によって性格って違うんだなぁ、と思いました。
パンク!
そこからインド最後の辛く長い移動が始まりました。インド人がギュウギュウに乗るローカルバスでボコボコの道を12時間かけて国境へ到着(しかも途中乗り換えあり)、国境で超ボロボロのホテルで一泊。計算したらこの日は時速35kmというありえない移動でした。
翌日またローカルバスでボコボコの道を10時間かけてカトマンズへ向かいました。
最終的にローカルバスになった分の差額はうやむやになったままで、PARL社はいくら儲けたのか考えると腹立たしくなります!
なんだよ、自分でローカルバスに乗り継げば良かった!
インド楽しかったなーとキレイに諦めたつもりでしたが、何でこの国は結局こうなるのかと思うとやっぱ侮れない国です。
インドの馬鹿野郎!!と結局こういう結論になりました。

《マサヒロ》
ホテル情報
交通情報
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ポイント
masa テンション
★★★★☆
ありがとう巨人、祝日本一!
ayumi テンション
★★★★★
インドはこの時期で良かった
【治安】トラブルをよく聞くバラナシ。脅された人、数年前までは夜になるとガンガー沿いに明かりがなかったため、トラブルが多かったとか。今は明かりがつくようになって以前よりは夜の治安がよくなったらしい。火葬場近くのトラブルもよくあるので十分注意。でも普通にしていれば特に問題なし。
【物価】レストランもホテルも数が多くて比較的安い。
【交通】駅からはオートリクシャーで30-40Rs。ゴウドーリヤーからは徒歩。
【食】外国人向けのレストランが多い。しかもそこまで高くないので食には全然困らない。美味しいレストランも多く毎日お腹いっぱい。
メモ
【ボートをチャーター】
私達は滞在したホテルでボートをお願いした。1hあたり1人50Rsで好きなところに行ってくれる。火葬場の方へも行ってくれるので、川側から火葬場を見られる。もちろん写真は禁止。

向こう岸へも行けるけれど、ボートのおじさん曰く、引ったくりや恐喝などのトラブルが多いのであまり岸から遠くに行かないようにとのこと。
実際集団の少年達となぜか馬に乗った人がうろついていて、「写真撮ってよ」と言われた。しかも撮った後に「見せて見せて」とカメラを触ってくるのでそのときにひったくるのかも。

【ネパール行きのバス】
歩き方にも乗っているPAUL TRAVEL社のバスを申し込み。朝食、ツーリストバス、スノウリでの1泊ドミトリー代、スノウリからポカラorカトマンズへのバス代合わせて700Rs。しかし実際はオンボロローカルバス。真偽は確かではないけれど、ツーリストの人数によってバスを替えているのか?友人はギュウギュウのジープだったそうだ。

スノウリは治安が悪いらしい。実際到着した夜は暗いし胡散臭い人がたむろしていてなんか嫌だった。一緒にいた日本人は両替屋にいちゃもんつけられ脅された。欧米人11人と団体だったから安心だったけれど町の雰囲気は良くない!
●インドルピーはネパールで1IRs:1.6NRsの固定レートで使えるので、インドルピーをネパールルピーに両替する必要なし。
●インドの500Rs,1000Rs札はネパールで使えないことが多いので事前に100Rs札にしておいた方が良い。
●ネパールビザはUSドルのみ。
●朝食つきといっても玉子焼きを挟んだだけのパンです。
☆実際のところネパール→インドのルートでのトラブルが多いらしい。トラブル例
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