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〜14
2009

THE 無理しないインド

国/インド【48ヶ国目】
滞在地/コルカタ【133ヶ所目】 アウランガーバード【134ヶ所目】

■私達はインドに呼ばれているかなぁ?

ある旅人は「インドは面白すぎる!!」「インドに呼ばれているから行く」と言い、ある旅人は「パッカーはインドが好きで当たり前って感じだけど、僕はインドが嫌い」と言い、インドの好き嫌いは正に両極端。
私たちはどちらかというと後者じゃないかと不安です。いろんな人に「マサさんは多分インド無理っすねー」「インドを旅するマサさん想像できない〜」なんて言われちゃっている有様です。

これまで聞いたインドの衝撃的な話は
●町は人糞と牛糞と犬糞だらけで雨が降ると糞がドロドロになって糞浸しになる。
●予約した列車の席に行くとインド人が既に5人くらいで占領していて退いてくれない。トイレに行っている間に席を取られる。泥棒だらけ。
●100ルピーくらいで買える物を2000ルピーでぼってくる
●集団で野グソしている
●町がゴミ、下水臭い
●とんでもなくしつこい 他多数

こんなインド話を1年9ヶ月の間にいろいろ聞いちゃったもんだから、汚い、痒い、ウザイ、暑いを苦手とするマサはインドを拒否。長く旅をしているからなんでも大丈夫っていうわけではありません。
とにかく一家の大黒柱がダメと言ったらダメ!バンコクに着いたものの、やっぱり期間を短くしてヨーロッパに飛んでいきそうになりました。
しかし、いろんな人が「インドはムカつくんだけど、でもなんかもう一回行きたくなるんだよね」「インド人はなんだか憎めないよ」「意外とはまるかもよ」というので、やっぱりとても気になる国でもあります。それになんだかパッカーの登竜門って感じの国じゃないですか、インドって。
なので、夫婦でこのインド旅行にあるテーマを作りました。

『THE 無理しないインド』 旅の長さよりも快適を重視します。

最後だし無理しないで快適にインドを旅しましょう、ということで早速コルカタに入国した翌日にムンバイまで国内線を利用しました。いやーやはり飛行機はとても快適です。機内で250Rsの朝食も食べました。

ムンバイ到着後、その日の夜行でアウランガーバードへ。
二人で並んで寝られる広さの個室になっているAC Sleeperというバスで、エアコン付だったしかなり快適でした。こんな素晴らしいバスがインドにあるのか!!快適バス移動ベスト3に入っちゃうほどすごいバスで、ぐっすり大爆睡できました。
コルカタから入国して2日後にはアウランガーバードに到着。一気に東から西へ移動距離は凄いですが、無理していません。むしろこれまでの旅に比べたら優雅!!

インド旅行は約1ヶ月の短期ですが、これまで以上に温度差のある夫婦の日記をどうぞお楽しみください。

《アユミ》

■初めてのインドの町 アウランガーバード

アウランガーバードに到着すると早速インドの忙しない感じで迎えられました。
とりあえず宿を探さなければとリュックを背負って宿を探していると、どこの国でもいるような宿の客引きが付いてきたり、「エローラ?アジャンター?」などとオートリクシャーのドライバーらが端から声を掛けてきました。
あー久しぶりにめんどくせーなんて思い、「ノーサンキュー」を連発。ところが客引きは思っていたよりしつこくありませんでした。それからレストランに行ってご飯を食べましたが、特にボッタクリもなく無事一日を終えることが出来ました。
カレー屋毎日そこら中でチャイを飲み、お腹を壊さなかったという理由で同じレストランに通っていると、レストランのスタッフともフレンドリーになりカメラを向けると「撮ってくれ」と人がたくさん寄って来たりと案外楽しく過ごせました。
最終的にはチャイ屋の兄ちゃんが1ルピー(2円)まけてくれたりと、インド人はケチだと思っていたのでビックリしました。
正直屋今回は「無理をしない」ということで、細かい観光客プライスは気にしないようにしてましたが、思っていたより面倒くさくないというのが初インドの感想でした。(観光地でのインド人と外国人との入場料が25倍も違うのは許せないけど)
まあインドの北の方がウザイと言うしこれから何があるか分かりませんが、アウランガーバードではとりあえずまだ我慢できてるぞ!という初インドでした。

《マサヒロ》

■エローラ遺跡、アジャンター遺跡

わざわざムンバイまで行ったのはエローラ遺跡とアジャンター遺跡に行く為。
いろんな人に「インドで良かったのはエローラ遺跡とアジャンター遺跡かな」と言われたので、足を延ばしてみました。

ひとまずいつものようにローカルバスターミナルへ…行ったのですが、エローラ行きのバスが到着した途端に人が凄い勢いでバスに乗り込んですぐに満員になってしまうし、次のバスは頑張って乗ったのにエローラ行きじゃないと言われるし、あっという間に1時間が過ぎてしまい敗北宣言。

おやおやおや、そうだ今回は無理しないインドじゃないか。
ローカルバスはやーめた。
と、さっさとオートリクシャーを往復チャーターしました。

儲かるお仕事をゲットできて嬉しそうな運転手は、バスやトラックとスレスレですれ違ったり、反対車線からどんどん車を追い越していったりと、ヒヤッとする場面になると鏡越しでニヤリと笑ってきました。
ニイサンの運転テクニック披露はいいから!と思いましたが、 マリオカート並みのスリル満点の運転はなかなか笑えて楽しかったし、最後お金を払ったらとーっても笑顔だったので、相当嬉しかったんだなぁ。
350Rs(700円)って彼等にとってはどのくらいの価値があるのでしょう?チャイは3Rs(6円)だし、安食堂なら20Rs(40円)くらいで食べられる。でもホテルは500Rs(1000円)だしなぁ…、いまいちまだ物価感覚がわからんけど、『インドの物価』を感じた日でした。

アジャンター遺跡へはツアーに参加。ボロボロでエアコンもないバスでしたが、行きも帰りもスムーズだったしガイドさんが親切だったので快適でした。まぁ、合格としよう。

それにしてもこの2つの遺跡は予想以上でした。
両方とも岩盤を削って造られた遺跡なのですが、エローラは繊細な彫刻と規模の大きさ、アジャンターは天井や壁に描かれたいくつもの絵画がとても素晴らしい。特にエローラ遺跡のカイラーサナータ寺院はダイナミックで、同じように岩盤を削って造られたペトラ遺跡よりも感動しました。さぞかし当時の職人さんたちは大変だったはず。
内部まで繊細な彫刻が施されていて、しかも作られた年代ごとに仏教、ヒンドゥ教、ジャイナ教と宗教が異なるので、各宗教ごとに彫刻のデザインが異なりなかなか楽しませてくれる遺跡でした。
アジャンター遺跡は天井に描かれたお花のデザインが印象的で、仏陀の絵よりもそっちばかり見ていました。かなり素敵なイラストだったのに、暗くて写真がちゃんと撮れなかったのが残念。1500年前のインドのアートデザインは参考になりました。

いやー、ここまで来た甲斐がありました。
真夏はかなり暑いそうでうが、10月中旬だったので全然耐えられる暑さでした。

《アユミ》
■コルカタ ホテル情報 ■アウランガーバード ホテル情報
交通情報
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ポイント
masa テンション
★★★★☆
WIFIカフェが見つからない。イライラ
ayumi テンション
★★★★☆
アウランガーバードは人が良くて結構楽しいです。
【治安】治安自体は良さそうだし、人もあまりしつこくないしうざくない。中東で言うとシリアくらい。
【物価】インド自体の物価の安さにびっくり…。オートリキシャは10-20Rs(20〜40円)、食堂で食べると15-50Rs(30〜100円) くらいで済む。
それに比べたらホテル代は高い。Fanルームでツイン400Rsくらいする。
【交通】鉄道駅とセントラルバスターミナルがちょっと離れているのでオートリキシャを利用。また、エローラ遺跡往復もオートリキシャをチャーターした。(往復+遺跡3時間待ちで350Rs)
300Rsへ値切れそう。
【食】 毎日カレーです。でもまだカレーに飽きていません。水1Lは12-15Rs。
メモ
【アウランガーバードでパソコンをつなげさせてくれるネット屋】
鉄道駅を背に右手の道を5分くらい歩いていくと、右手の比較的大きな建物の1階にネット屋がある。そこならパソコンをつなげさせてくれる。WIFIカフェはなかった。

【エローラ遺跡までオートリクシャー】
1人150〜200Rsくらいで往復+待機。マリオカートの気分を楽しめます。

【アジャンター遺跡のITDCツアー】
往復バス、英語のガイド付きで350Rs
別途入場料250Rs、遺跡へのシャトルバス往復20Rs、施設管理料5Rsが必要。
8:30出発、18:00頃着
申し込みは町中の旅行会社でできる。

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