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7/24
2009

魚にコチョコチョくすぐられる温泉

国/トルコ【43ヶ国目】 滞在地/スィワス【126ヶ所目】

■元祖ドクターフィッシュ

カッパドキアの後そのままシリアに行こうと思っていたのですが、旅仲間から教えてもらった本場のドクターフィッシュのいる温泉に行ってきました。
日本の番組で何度か見たことがあったのですが、その魚は35度くらいのお湯の中に生息し、人の角質などをエサとして生きていて、皮膚病などの治療に使われている面白い魚だそうです。日本ではお台場の大江戸温泉が有名ですが、トルコが元祖とのことでした。
足湯ドクターフィッシュは結構有名なので町は観光地化され、観光客がウジャウジャいるのかと思ってたのですが、トルコでは治療目的の施設らしく来ていたのはほぼトルコ人でした。
温泉といっても日本の温泉と違ってプールのようなところでしたが、イスラムの国なので男女は別々でした。施設の真ん中に流れている川にドクターフィッシュお試し場があり、僕らもとりあえずどんなものかと足湯にチャレンジしました。
足魚はとてもすばしっこく動いていると全く近寄ってこなかったのですが、しばらくじっとしていたらウジャウジャ気持ち悪いくらいの魚が足の周りによって来ました。始めの2,3匹だったら良かったのですが大量につつかれるとくすぐったくて絶えられなくなりました。
あまりにくすぐったかったので足だけでこんなだとプールなんて無理かもと思いました。
しかししばらく耐えていたら慣れてきたのでプールに入ることにしました。
プールは温水プールくらいのぬるめの温度で、おじさんやおじいさんがじっと動かずにプールに入っていました。僕も同じようにじっとしたままプールに浸かり、体の汚れや角質なんかをドクターフィッシュに食べてもらいました。
プール前の日お風呂に入れなかったせいか旅の長い僕が汚いのか、やや周りのトルコ人より僕の周りにいる魚の方が多かった気がしました。
しばらく入っていると体がふやけてきて体をこすると垢が出てくるようになりました。するとその垢に魚達がものすごい勢いで食らいついてくるので、面白くなり体中こすり垢を出すと動いても魚が逃げなくなり最終的には魚を連れて歩けるようになりました。なんだかプールにいる魚の半分くらい自分の周りにいるんじゃないかと思うほど僕の周りが魚だらけになり、なんだかドクターフィッシュ使いになった気分になりました。でもあまりに自分の周りに寄られ、自分が誰よりも汚い感じがして少し恥ずかしくなってきたところでプールから上がりました。でもとても面白かったのでオススメです。集合写真

《マサヒロ》

■女子プール[写真はもちろん撮れません]

比較的のんびり静かに温泉プールを楽しんでいる男性陣に比べ、女子側はとてつもなく大盛り上がりでした。
子供が多かったからか、若いギャルが多かったからか分からないけれど、とにかく市民プールのようにバシャバシャと大遊びする人だらけ。
人も様々で、腕と足が隠れるようなムスリム式の水着(?)を着ている人もいれば、ビキニのギャルもいるし、下着のままの人も多く、裸でプールサイドを歩いているおばちゃんもいました。普段厳粛おしとやかに見えるムスリム女性の秘密を知ったような気分。面白い!!
滅多に見られない面白い光景を、プールの隅っこの方でニヤニヤ眺めていました。
すると、アジア人が珍しいんだかいろいろな人に話しかけられました。最初はいろんなおばちゃんにトルコ語で話しかけられ、今度は若い女の子にも興味を持たれ、プールで人気者。
その中で、14歳と17歳の姉妹が英語ができたのでいろいろ話したのですが、日本の話やらトルコのどこが楽しかった?やら質問攻め。更には「私はムスリムなの。あなたは?」と宗教話になりました。
そこで、私も何か訊いてみようと思い、「ボーイフレンドはいるの?」と訊いたら顔がにや〜となって「キャー!!ボーイフレンドはいないんだけど、好きな人はいて○×□っていう名前なの。目が青いのよ。すごいかっこいいの!!それでねそれでね、」と話が止まらなくなり、キャピキャピ青春10代らしいなぁ、とにかくそれが可愛く思いました。
イスラム教って恋愛や結婚などにとても厳しいと思っていたけれど、お国や家族の信仰度によるんですね。
その後もいろいろ話し、最後はメール交換。そして最後までプールで人気者でした。
魚に戯れられたことはもちろん楽しかったけれど、トルコ人と戯れたことが一番楽しかった1日でした。
というわけで、この温泉でトルコ旅行を終えたのですが、トルコの思い出の大部分が『人』でした。
怪し人も多いイスタンブールから遠くなるほど、日本語で話しかけられる率は低くなり、その分トルコ人の本当の優しさがじんわり感じられました。困っているときにはいつも助けてくれるし、道に迷っていたら車で送ってくれるし、トルコ語で一生懸命に話しかけてくるおばちゃん&おじちゃん。楽しかったなぁ・・・。

《アユミ》
ホテル情報
交通情報
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ポイント
masa テンション
★★★★☆
日本の温泉に入りたい。
ayumi テンション
★★★★★
お台場のドクターフィッシュにも行きたい
【治安】かなり親切。
【物価】イスタンブールに比べて安くなったけれど、宿代はガイドブックに載っているほど安い気がしない
【交通】[地球の歩き方]に載っている地図は間違っているんだか、オトガルからホテル街は1.5km以上。40分くらい歩いた。
【食】観光客がほとんど来ない場所なので安い。
メモ
【バルクル・カプルジャ】
スィワスのオトガルからカンガル行きに乗る。長距離バス用ターミナルの裏側の方に近距離バスがあり、そこから発車。
カンガルで下車したらタクシーでバルクル・カプルジャへ。送迎バスはあると聞いていたけれど見つからず。受付の人に訊いたら「送迎はない」と言われた。
本格的な治療とお遊びプールと2種類あるみたいで、もちろん安いプール(1人5YTL)を施設の入り口で払う。

・プールは男女別。
・ロッカーはなく、プールの周りにあるハンガーにぶら下げておくだけので、貴重品などの管理は気をつけて。
・午後はPM2:00から。
・施設にはカフェあり。

私たちはギョレメからスィワスへ行き1泊。翌日オトガルで荷物を預け(1つ3YTL)、バルクル・カプルジャへ行った。そして夕方に戻ってきてそのままアンタクヤへ向かった。
カンガルにもホテルは数件見つけた。あんまりきれいではなさそうだったけど。
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