■フィレンツェ近郊の町へ

フィレンツェで出会った純子さんとヴィエリさんのご好意で、翌日フィレンツェ近郊の町へ連れて行ってもらいました。
思いがけない展開ですーーー！！
フィレンツェを出発してしばらくすると、緩やかな丘がいくつも連なる地形が見えてきました。これがトスカーナ地方の特徴らしく、この斜面で採れる葡萄がおいしいワインになるらしい。赤い屋根の家々と、どこまでも続く葡萄畑やオリーブの木。ここがイタリアのワインで有名なトスカーナなんだなぁ。
ガイドがヴィエリさんで、通訳を純子さんというスタイルだったのですが、ヴィエリさんはもちろんのこと純子さんも10年住んでいるだけあっていろいろ詳しく、この日もお2人の興味深い話ばかりでした。海外に住んでその場所をこんなに好きになれるということは、本当に素敵なことだなぁ、とつくづく思いました。
「斜面の東側と西側だと、朝日が当たる東側の方が美味しいワインができるんだよ」「ここから天気が良ければ海が見えるんだ」「あの道はカッシア街道と言って、ローマへ続いていた道なんだ」、更にはローマ軍がヨーロッパ中に遠征して町が出来ていった歴史から、トスカーナのワインのラベルの話など、聞けば聞くほど面白い。この日はミステリーハンターの気分でした。
例えば自分の地元の話を説明できるか、と言ったら私は全然できない。とにかくヴィエリさんの歴史マニア（失礼！）っぷりはすごいのだ！
純子さんは「すごく変わっているの〜」と言っていたけれど、マサも巨人、ガンダムなどの話をし出したら止まらないのは一緒です。 あれ･･･なんだか似ていますね。

■この日も美味しいトスカーナ料理！

ランチはトスカーナの風景を見下ろせるという、この日も素敵なレストランへ連れて行ってもらいました。
ここで食べたトスカーナ地方の料理である、Crostini di fegatini di pollo という鳥のレバーのペーストは、初めての味でしたが臭みは全くなく美味！他にもチーズとハムの前菜、揚げ物、ペッパーがよく効いた牛肉の煮込みやチーズたっぷりのニョッキも、美味しいワインと遠くで鷹が悠々と飛んでいる、最高の景色と共に堪能させていただきました。それにしてもチーズが美味しい！イタリア料理は私達好みの料理が多くてワクワクします。

■世界不思議発見はまだまだ続く〜

ランチ後はCertaldo Altoという丘の上にある、中世の小さな宮殿に連れて行ってもらったのですが、ここは自力だったらきっと来ない場所。文学者のボッカッチョの故郷だそうで、のんびりとした素敵な場所でした。
ここはその昔ペストの難を逃れられたという伝説があるらしい。それはここで採れる玉葱だという話だけれど、これもまた世界不思議発見的なお話でした。
その後は世界遺産のサン・ジミニャーノへ。
ここも小高い丘に家々が建ち並んでいるのですが、塔が何本も建っているという不思議な世界遺産。ここは行くのを諦めていたので、来ることができて本当に感動しました。塔から見たトスカーナのブドウ畑と城下町の景色はとっても可愛らしい。15世紀からほとんど変わらない景色なんだろうなだと思うと、本当に信じられない感じでした。500年以上昔の町並みや景色が残っているということは、日本じゃそうないもんなぁ。

その後地元の人たちがくつろいでいる湖やブドウ畑を走りながらフィレンツェへ戻ったのですが、この時も「この辺は実はヴァチカンの土地なんだ」とヴィエリ講師による、世界不思議発見トスカーナ話。跡継ぎのいない信仰心の深い地主が、ヴァチカンに土地を捧げることもあるそうだ。最後まで世界不思議発見ミステリーハンター気分でした。

■素敵な思い出をありがとうございます。

夜はご自宅で夕飯までご馳走になり、純子さんの旅写真を見せてもらったり、再びワインを頂きながら最後までいろいろなお話をしました。
素敵なご夫婦出会えて本当に素敵なフィレンツェ滞在となりました。初対面にもかかわらず、最後までいろいろ親切にしてくださってとても感謝しています。純子さんのメールがなかったら、フィレンツェの思い出は「キレイな町だなぁ」だけだったはず。いろいろな話を聞いてとても興味を持った町になりました。
日本に帰って「どこのワインがオススメ？」とか聞かれたら、あのブドウ畑を思い出して「トスカーナのワイン！」と言うでしょう。
お2人ともこれからも素敵な旅行をたくさんしてくださいね。そして日本にいらっしゃる際は是非ご連絡ください！美味しいOSAKEを用意して待っています！再びいろいろなお話をしましょうね。

■ピサの斜塔へ

HPの上部タイトルバックに斜塔の絵を描いてしまったし、世界遺産だから見なきゃなぁということで、有名なピサの斜塔を見に行きました。描いた頃はイタリアの建物といったらコロッセオとピサの斜塔でした。しかも並んでると思ってました。実際はコロッセオはローマで、斜塔はフィレンツェから電車で1時間くらいのピサという町にありました。
僕達の次の目的地はローマだったのですが、斜塔だけを見にピサの町へ寄り道。ピサの町は華やかなヴェネツィアやフィレンツェと違って、世界的に有名な遺跡がある割には地味な地方都市といった感じでビックリしました。
それでも駅から30分くらい歩いて斜塔の建っている辺りまで来ると、観光客で賑わっていました。土産の出店が並んでいて祭り会場に来たぞ！という感じでした。
斜塔の周りでは、ほとんどの観光客が車止めの上に乗って、斜塔を支えているような恰好で写真を撮っていました。これがお約束のポーズなんですね。
僕達もやろうかと思いましたがやめときました。
横から見てると均一に一列に並んでポーズが盆踊りみたいだったんで。
そして斜塔が本当に傾いてるのを確認して、次のローマに向かいました。

	★★★★★ 純子さんヴィエリさんありがとうとざいます。
	★★★★★ 贅沢すぎて罰が当たりそうだ

【景色を見ながらお食事】
フィレンツェから車で1時間くらいかな？ヴィエリさんチョイスのとっても素敵なレストラン。書いてみたものの自力で行くのは難しい･･･。
景色を見ながらトスカーナ料理を食べられる。

[Cera una volta]
Via certaldese,9/11 lucardo Montespertoli(FI)
tel:+39-0571-669578

より大きな地図で Cera una volta を表示

【ピサの斜塔はすぐに見終わる】
ピサの斜塔へはフィレンツェから約1時間。列車は頻繁に出ている。
ピサの斜塔は意外とすぐに見終わる。2〜3時間あれば十分だった。駅で荷物を預けられるので立ち寄るだけで十分だと思った。