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〜6/1
2009

この旅で一番の贅沢旅行

国/フランス【33ヶ国目】
滞在地/ポントルソン【108ヶ所目】 モン・サン・ミッシェル【109ヶ所目】

■フェリーに乗ってフランスへ

ロンドンに別れを告げ、フランスのノルマンディ地方へ向かいました。
その目的はただ1つ。世界遺産のモン・サン・ミッシェル(MSM)を見ることです。
メジャーなルートはパリから高速列車TGVで往復することなのですが、パリを経由しないでイギリスのどこかの港から船で直接行った方が近いんじゃない?とネットで探してみたら、ポーツマス港からMSMの近くにあるサン・マロという港町へ行く夜行フェリーを見つけました。
そのフェリーはかなり豪華でした。
お洒落なレストラン、カフェ、バー、お土産屋が併設されていて、沈む夕日を見ながらワインを飲んでいる人もいてなんだか優雅。船の中でもゆったりまったりしていて、まるで動く豪華ホテルかのような感じでした。ほとんどの人が個室利用で、パッカーだけがリクライニングシートでしたが。
出発直前に知ったのですが、サン・マロもフランスで歴史のある有名な観光地らしく、朝方港に近づくと徐々に立派な城壁が見えてきて壮観でした。乗客は皆甲板に出てサン・マロの景色を眺めていました。これもまた贅沢。
初めて見たフランスの感想は「とにかく可愛い!」でした。女性がフランス好きになる理由も納得です。
庭にバラやお花が咲いていて、お家が可愛い。ランランラン
マサはというと、ケバブ屋のおっちゃん(多分頭の雰囲気からすると40代後半〜50代)の奥さんが若くて美人で娘さんもとても可愛くて、「あのおっちゃんが羨ましすぎる!!あのおっちゃんはハッピーだ!!」と何度も言っていました。フランス人女性はきれいです。
さて困ったことにフランス語が全く分かりません。スペイン語はローマ字読みさえすれば通じたのですが、ぱっと見スペイン語に似ていてもフランス語の発音は舌足らずな私にはまず無理。フランス語って難しい!
フランス初日にバーに行ったら、地元のおにいちゃんやマスターがいろいろ話しかけてくれましたが、英語が苦手な私達よりも話せないようで、ほとんどフランス語だけでした。私達はフランス語が全くわからないので、その日はジェスチャーと超カタコトの英単語でフランス人と乾杯。親切で面白いおっちゃんたちでした。

《アユミ》

■この旅初の1泊14000円のホテル

その昔は潮の満ち引きによって陸続きになったり、孤島になったりしたモン・サン・ミッシェル。 今は島と陸を結ぶ道路が整備されていますが、以前はすごい早さで潮が満ちてたくさんの巡礼者が命を落としたそうです。
とにかくMSMは素晴らしい世界遺産でした。島への一本道を歩きながら徐々に近づいてくるモン・サン・ミッシェル。本物だ。何度も写真で見たあの景色がもう目の前にある。
周りに何もない景色の中にそびえるその景色は偉容でした。しかし目の前まで来るとバスと車と観光客だらけ。まだバケーション前なのにかなりの込みようです。遠くから見るほうが素敵です。
満潮時だけ周りが海になるのですが、干潮時は島の周りを歩けるのでいろいろな角度からのMSMを楽しめます。
ごった返している正面とは違い、子供たちが泥まみれで遊んでいたり、犬が思い切り走り回っていたり、そんな様子を見ながらのんびり散歩してMSMを眺めました。
ここは日本でも有名な世界遺産なので、日本人ツアー客だらけ。もはや寺院の中は70%以上が日本人でした。なので必殺!日本人団体ツアーに紛れて説明を聞いてしまえ作戦開始です。こういうところは相変わらずせこく、賢く。

夕日と朝日がきれいと有名なのですが、日が長いのでなかなか夜になってくれません。
夜の9時くらいにMSMへ向かいましたが、日が暮れたのは夜10時。しかも夜空にライトアップされたMSMを見られたのは23時過ぎでした。寒いし、1日歩き回って疲れたし・・・ヨーロッパは夜でも歩けるのでありがたいのですが、夜が遅くて夜待ちでくたびれてしまいます。
でも本当にモン・サン・ミッシェルに来て本当に良かったと思いました。
というのも、MSMは全てが高い。TGVという高価な新幹線に乗らなくてはいけないし行けないし、MSM近くのホテル&レストランは高い。ふぅ・・・。パッカー泣かせな世界遺産です。
しかしかれこれ2週間ヨーロッパを旅してよく分かったのは、『ヨーロッパは金を出せば出すほど楽しい旅行が出来る』ということ。南米、アジア、アフリカは贅沢すること、お金をたくさん出すことが旅の楽しみではなかったけれど、ヨーロッパに関しては逆。毎日節約だけしていても、ヨーロッパの歴史と美学と美食を知ることはできません。時には何か思い切って贅沢することで、ヨーロッパ旅行は数倍楽しくなります。
私達のヨーロッパの標語は「超節約の中に少しの贅沢を」
そういったわけで、MSMではこの旅最初で最後の★マークの付いているホテルに滞在することにしました。その日は久々にバスタブでのんびり。
合計1人3回はお風呂に入りました。NHKも見ました。でも冷蔵庫のお酒は高いのでやめておきました。
こんな旅を知ってしまったので、パリでドミ部屋に戻るのが億劫です。

《アユミ》
■ポントルソン ホテル情報
■モン・サン・ミッシェル ホテル情報
交通情報
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ポイント
masa テンション
★★★★★
カリオストロの城だ!天空の城だ!
ayumi テンション
★★★★★
今までで一番新婚旅行っぽい
【治安】夜景の後暗い道も安全。ただ車のスピードが速いので事故に注意
【物価】MSMの近くには安宿がない。ポントルソンの周りに安い宿がある。MSM近くのホテル街にあるスーパーも高い!
【交通】
パリからはTGVとバスを乗り継いで約4時間。サン・マロからもバスか電車で来られる。
【食】名物のフワフワオムレツは高い!!けれどとりあえず名物なので食べた。うーん・・・。外食は全て超高い。ホテル街のスーパーでパンを買ってサンドウィッチを作って食べた。
メモ
【パリからMSMへ お得情報】
TGVは事前に予約する方が安い。ネットの予約は簡単です。予約したら現地の駅のチケットオフィスか機械で発券したもらい乗車。ホテルとセットもあるみたいなので、サイトかオフィスで要チェック。お得かも。
予約サイト→http://www.tgv-europe.com/en/home/

【ホテル近くにスーパー】
レストランはどこも高い。でもMSMから2KM離れたホテル街にスーパーがあるので、その周辺に滞在すれば朝はパンを食べたりできるのでかなり助かります。ちなみにフワフワのオムレツはMSMで有名な名物オムレツですが、正直高いだけなので食べなくても良いと思います。
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