■ドーハで17時間待ち

出発前の暴動騒ぎには焦りましたが、すんなり終わったので無事にナイロビから脱出できました。
最後はカタールのドーハで、17時間乗り換え待ち。3人で最後の最後まで待ち続けました。しかし、ドーハ空港はキレイで快適。どこにいてもWIFIエリアだし、クワイエットルームという休憩ルームもあるし、お食事ミールクーポンくれるし。アフリカでネットが不自由だった分、退屈なしの17時間でした。カタール航空の食事も結構豪華でした。さすが石油でバブリーな中東です！
一緒に2ヶ月間旅をしたアメフトマッチョ25歳鈴木君とはここでお別れ。彼はドーハからパリへ、私達はマドリッドへ向かいました。ありがとう！また会おう、私達のＳＰ。
14日の15:00にナイロビを出発してから、マドリッドに到着したのは15日の20:30頃。
やっと着きました、ヨーロッパ！
まず、2ヶ月ぶりに聞いたスペイン語、久しぶりに見たラテン系白人。Buenos Tardes!
文明の乗り物、地下鉄に乗って町へ。快適、キレイ、お洒落の3拍子。ヨーロッパ様です。
おまけに夜まで出歩ける！ありがたいです。
物価が4倍近く上がったのもびっくりしました。久々に文明の食べ物マクドナルドへ行ったら2人で1700円･･･。高いなぁ。ブツブツ。
猛威を振るっている豚インフルエンザはなんのその、マドリッドでマスクをしている人はおらず、せっかくなので、スペインの名物生ハムをたくさん食べました。
アフリカから来た私達にとって、まさに全てがカルチャーショック！でもヨーロッパの全てが新鮮です。

ふと、自分たちを見て、
A：「なんか、あんなに一生懸命洗ったカバンが、まだ汚れているように見えない？」
M：「そうだね･･･」
M：「ヤバイな･･･この髪で歩けない」
A：「そうだね･･･」
M：「なんか自分たちが汚れて見える」
A：「そうだね･･･」
というわけでヨーロッパ到着翌日、早速散髪と新しい洋服を買いに町へ繰り出しました。

■断髪式

ヨーロッパ最初に訪れたマドリッドは、想像通りのヨーロッパでした。
大きな石や棒を持って暴れている人はいないし、背後に注意しなくてもいいし、ウザイ客引きもいないし、初夏のヨーロッパは歩いているだけで気分が良いです。
ただ今までと違うのは、逆に僕達が怪しいと思われているような気がしました。自分たちでは一張羅のつもりだった服も、町を歩いているヨーロピアンの服装と見比べると、ただの汚いズボンに黄ばんだTシャツ。これではさすがに恥ずかしい、このままではヨーロッパ戦線は乗り切れない！ということで町歩きはすぐにショッピングになりました。
とりあえずキレイな服を購入し、満足しながらウロウロしてるとショーウィンドウに映る自分に違和感が沸いてきました。
髪だ！
アユミが髪を切れとうるさいので、ヨーロッパで切ろうと決めてはいたのですが、気の向いた時でいいや、と焦ってはいませんでした。しかしショーウィンドウを見る度に、これはまずいとおお慌て。
すると、大通りに日本でいう1000円カットのようなお店を発見しました。値段を聞くと13,9ユーロこれは安い！
店に入るとすぐに椅子に座らされ、僕の髪の毛を見ながらどういう風にするんだと言われました。とりあえずベリーショートと言い、ヘアカタログのハンサムなお兄さんを指差し、こんな感じだとお願いしました。
するとさすがラテンの国、長い髪の毛を前に少しは躊躇するのかなあと思ったのですが、止めていたゴムを取ってそのままちょんまげの部分を切り落としました。しかも曲げの部分はそのままゴミ箱へポイッ。あまりにもあっさりしてたので、カメラ担当の歩もその瞬間を逃してしまいました。その後髪の量が多い！とブーブー言いながら、最後まで大雑把にカット。追加料金を取られるかな、なんて心配してましたが、無事断髪式は終了となりました。
これで中身以外全てが一新されたので、堂々とヨーロッパを歩くことが出来ると思います。
久しぶりに短髪になったので洗うのがとても楽になりました。

	★★★★☆ マクドナルドって文明の味がする。
	★★★★☆ 生ハムが美味しくて最高！

【治安】マドリッドはヨーロッパの中で治安が悪いようですが、夜遅く小道に入らない、スリにあわないようにするなど、気をつければ問題ないように思えます。
【物価】宿は安いところだと10ユーロ以下で泊まれる。西ヨーロッパの中では比較的安い。
【交通】地下鉄、国鉄、バスが市内を網羅。地下鉄はスリが多いので注意。どこへ行くのも簡単。
【食】食事は立ち飲み屋が安く、１ユーロでサンドイッチが食べられる。生ハム、オリーブ、ワインが安い。美味しい！

【ナイロビからヨーロッパ　ドーハ空港について】
ナイロビからヨーロッパへ行く場合、私達が利用したカタール航空がとても安かった。私達はナイロビ⇒マドリッドで570USD( 燃料費込み）、ナイロビ⇒ロンドン、パリだと500USDくらい（燃料費込み）だった。
ただし、ドーハで長時間の乗り換え待ちがある。
ドーハで5時間以上の待ちがある場合、16番出発ゲート近くのレストラン前のカウンターで搭乗チケットを見せると、ミールクーポンがもらえる。また、同じフロアにクワイエットルームがあるのでそこで寝ることもできる。日記にも書いたとおり、WIFI可。壁にコンセントもあるのでネットやり放題。もちろん無料です。