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〜25
2008

インチキ旅行会社とバトル、そして3泊4日の大移動

国/エルサルバドル【12カ国目】 滞在地/サン・サルバドル【44ヶ所目】
国/ホンジュラス【13カ国目】 滞在地/通過のみ
国/ニカラグア【14カ国目】 滞在地/マナグア【44ヶ所目】
国/コスタリカ【15カ国目】 滞在地/サン・ホセ【45ヶ所目】

■お人好し日本人のままじゃこの先やっていけない

出発日のトラブル。
アンティグアの旅行会社でアンティグア→グアテマラシティ(首都)→コスタリカ行きのバスチケットを買ったのに、当日時間になってもお迎えが来ない!
30分の遅れはいつものことなのでしょうがないと思っていたのに、1時間経ってもお迎えが来ないので、とりあえずマサをホテルに残して旅行会社へ事情を聞に行くと、なーんと「ちゃんと迎えに行ったのにあんたたちがいなかったのよ!!そっちが悪い。違うバスにするならあと一人25ドルだ。明日なら一人35ドルを払え」と。
はぁ?そんなわけはない、と何度も反論してみるものの、もはやアヒルみたいな私がガーガー言ったところで相手は聞きゃーしない。
あまりにもすごい剣幕で言われたので、もう悔しくて泣きたくなって、とりあえずマサを呼びに行くと、「そんなわけないじゃん、うちら騙されたよ。だって俺ずっとホテルの玄関の外で待ってたじゃん。」と今度は2人で旅行会社へ。
旅行会社へ着くとマサは突然持っていた本で窓口の机にバッシン!!と叩き、次の瞬間「はぁ!?こっちはずっと外で待っていたんだって!!何言ってんの。お前は嘘ついてる!!バレバレなんだよ!!」と怒鳴りまくる。

もーびっくり、後ろでぎょっとする私。
しかも相手が英語とスペイン語でゴチャゴチャ言おうともうお構いなし。
言い訳を聞けば聞くほど、もーバレバレの嘘!
日本人を馬鹿にすんな!!
しかも、ふと店内を見ると昨日までコスタリカ行きのバスチケットが72ドルだったのに今日は85ドルになっている。
要するにガソリン値上げでバス運賃が上がったか何かで、自分のところに儲けがなくなった為の犯行、もしくは常習か、私達が騙しやすい日本人だからということしかない。
もー大体ホテルに確認したからばれているのにアホか。
店の外まで響くようなデカイ声で怒鳴りまくる。相手はこれ以上文句言うと警察を呼ぶぞと言い出したが、もはやこっちには何も非はない。「警察呼ぶなら呼べ!呼べよ!!ホテルに聞いたぞ」とこちらも負けてはいられない。

払った144ドルのお金を取り返すのに必死。

そして大反撃(途中から全部日本語)が効いたのか、やつらは遂に折れる。
なーんと昨日払った140ドルと32ケツアールのお札がそのまま奴のジーパンのポケットからポイっと出され、「これを返すから出て行け」と。
やっぱり。私達が払ったお金は机のレジじゃなくてあんたのポケットでしたか・・・・。
こうしてインチキ旅行会社に勝ったマサ。
後でこのことを中南米の旅歴が長い人に話したら「渡したお金はほぼ100%返ってこないよ。それって相当頑張ったね」とのこと。
マサ、偉い!!

日本だったらこんなにキレなくても・・・という感じだけれど、海外では『お人よしの日本人』のままじゃ負け。数ドルならまだしも泣き寝入りはアホみたいだし、おかしいことは外人みたいに必要以上にガンガン言わないといけないんだな、と改めて思った1日でした。今まで大したトラブルがなかったし、これは南米に入る前の気持ちの引き締めかな。

そしてー、今までほとんど怒鳴ったことがないマサ。
何よりもダンナを怒らせたら恐いわ・・・とケンカの最中、横で「こわー」とまるで自分が怒られているかのように聞いていた私でした。

さて、中米諸国は見所が少ないうえ治安悪いし、しかも物価が安いわけでもないのでバスで一気に通過することにしました。飛行機で一気に南米に飛ぶ方が絶対ラクなのですが、パナマには行きたいので意地の陸路移動です。

《アユミ》

■3泊4日の大移動

グアテマラからパナマまでの道のりは直線距離にしてざっと1600KM。国境を越えていかないといけないので、3泊4日もかかる大移動となりました。
でもまぁ、ノンストップで通過するよりもちょっとだけ各国の雰囲気が味わえるし、夜はベットで寝られるのでラクチン。

エルサルバドル、ホンジュラス、ニカラグアの田舎道はのどかな草原や森が続く、なんとなくアジアに似ている雰囲気。首都の中心部はファストフードやショップがあるけれど、大きな都市でもなく一見のどかな感じ。
でも中米でニカラグアの首都は治安が悪く、昼夜を問わず旅行者が引ったくりや強盗にあったりしているそうで、私達は「こんな通過地点でなんかあったら嫌ー!」と20ドルだけ持ってレストランに。
ニカラグアのマナグアは、人の目つきが危ない!
家の前でたむろっている人、車の中の人などなーんかジロジロと様子を伺っているというか、なんかいやーな感じ。獲物の様子を伺っているというか・・・。考えすぎ? まぁ、持っているのは20ドル札1枚だけだけどね。結構臆病な私は、何度も後ろを確認しながら歩きました。
中米諸国
一番車窓風景が楽しめたのはエルサルバトル国境〜コスタリカのサンホセ間。国立公園だらけの国なので雄大な山々と湖を見ながらバスの1日を楽しみました。中米諸国に比べると比較的治安が良いらしく、首都は結構物に溢れていて活気がありました。でもグアテマラに比べて物乞いがとても多かったのは、貧富の差が大きいということかな?
本当は国立公園へ珍しい山猫を見に行こうと思っていたんだけど、今回はおあずけ。
世界中をくまなく回ったら2年じゃ帰国できそうにないので、コスタリカ観光は我慢することにしました。
コスタリカ そして国境をすんなりと通り、4日目早朝にパナマへ到着!!
物が溢れ、あまりの都会っぷりにビックリ仰天でした。
あー疲れた。

《アユミ》
ホテル情報交通情報
★中米諸国バスの車窓ピックアップ。
ポイント
masa テンション
★★☆☆☆
阪神にマジックが・・・
ayumi テンション
★★☆☆☆
バスの冷房がツライ
■エルサルバドル(サン・サルバドル)
【治安】バスで通ったら町の中心部は結構賑わっているように見えたけど、人通りがそこまで多くもなかった。TICAバス発着付近は19時以降は人通りがほとんどない!
【食】グアテマラとほとんど同じようなメニュー。

■ニカラグア(マナグア)
【治安】TICAバスターミナル付近はあまり栄えていないので結構閑散としていた。しかもこの付近はひったくりなどが多いらしい。今までで一番人の目つきが恐かった。
【食】 ここのグアテマラや中米諸国と同じようなメニュー。その他に魚料理が有名らしい。

■コスタリカ(サン・ホセ)
【治安】 私達が着いたのは日曜だったので多くのお店が閉まって閑散としていた。でも翌日バスで中心部を通ったら、結構活気があって人通りが多かった。中米の中では安全らしい。
【食】 3カ国に1泊ずつだけど、話で聞くとおりコスタリカが一番美味しかった。お米と野菜+肉の組み合わせがgood!
メモ
【中米陸路国境越え】
陸路で国境を超えていく場合、出国税やら入国税やら「何よーソレ」って感じの出費が何度もある。しかもグアテマラ〜パナマまで3泊するのでその滞在費と食費を入れると結構な出費。私達はパナマに行きたかったのでバスで南下しましたが、中米は物価と治安の割りに見所が少ないので中米に興味がない人はさっさと飛行機で飛んじゃった方が絶対良いと感じました。
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