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〜7/4
2008

陽気な社会主義国

国/キューバ【9カ国目】 滞在地/ハバナ【37ヶ所目】

■町歩きオモシロイ度トップ!!

チェ・ゲバラ世界で社会主義を貫いている数少ない国、キューバへ来ました。
キューバという国に興味を持ったのは、映画『モーターサイクルダイアリーズ』がきっかけ。カストロやチェ・ゲバラ達が革命したキューバとはどんな国だろうと、調べてみると『アメリカから経済制裁を喰らった社会主義国』という政治的背景とは裏腹に『音楽とダンス、世界遺産の町ハバナ。人々は陽気で治安の良い国』というではないか。
社会主義で陽気な国?とっても気になる国に到着しました。

チェ関連の場所だけではなく、世界遺産の歴史地区ハバナはとにかく歩きがいのある町!
ガイドブックに『一体自分がどこの時代に生きているのわからなくなる』と書いてあり、「それは大げさでしょう〜」と思っていたけれど、まさにその通り。古い町並みにクラシックカーが走りまくっていて、ローカルな路地ほど昔ながらの雰囲気。町歩きが楽しくて7月の炎天下なのに汗ダラダラになりながら毎日数時間歩きまくりました。今までで一番歩きがいがあった場所かも。
ハバナ写真
ハバナ写真それとフレンドリーで音楽&ダンス好きなキューバ人。カーサ(民宿)にいると近隣の家からはノリの良い曲と歌声が聞こえてくるし、歩いていればいろいろなキューバ人が「コンニチワー」とかからかい半分で話しかけてくるし(彼らなりの挨拶と解釈)、陽気な気候とラテン気質が組み合わさってか、正直ここまで明るい国民性にビックリしました。

昼間はヘトヘトになるまで歩きまくり、夜はたまたま出会った日本人の女の子に誘われて韓国人の男の子も一緒に夜のハバナへ繰り出して音楽に酔いしれダンスでノリノリ。とにかく魅力がたくさんある町でした。
詳しく書いたら日が暮れちゃいそう。

《アユミ》

■以外に平和な国?

ボロ屋僕のキューバのイメージは社会主義で貧乏でカストロさんの独裁?、世界から孤立していて少し北朝鮮に似ているんじゃないのかと思ってました。
一方で世界的に有名な葉巻やキューバ音楽、野球などが有名なので正直どういう国なのだろうと不安と楽しみが半々くらいでした。
町を観光すると建物がボロボロ、車も古くこちらもオンボロ。そして首都なのにビックリするくらいお店が少ない。
ところが実際町を歩いていくとキューバ人の表情が明るいことにビックリ。ラテン系のノリということもあるけど、そういうことじゃなくなんか明るい。というか貧しいことは貧しいのだろうけど困っている感じじゃない気がしました。
印象に残ってるのが子供。(物乞いなのか不明)。ちょこちょこっと近づいてきて、「1ペソくれっ」て声をかけて来て「ダメ」と言うと「じゃあコーラ」だって。それも断るとあっさり引き下がりサッカーボールを蹴って元気よく遊んでました。遊んでいて外人を見かけたからついでになんかもらおうっていう感じ。
なんか大したことではないけど貧困な感じがしなくて印象的な子供でした。
他にもさらに葉巻くわえて「1ペソくれ」なんて言ってる人も。
なんか追い込まれてる感がない。
今までの国の物乞いといったら暗い表情で「助けて下さい。食べ物が無いんです。」という雰囲気だったけどキューバは「ちょっとコーラ飲みたからお金ちょうだい」くらい軽く感じました。多分そんなこともないと思うんだけど。
貧しいけれど生活が出来ているから十分なのか?それとも社会主義で貧富の差がなく皆が同じ生活水準なのであまり争いごともないとか?
若者若い子達があちこちの海岸で集まり海に飛び込んで遊んでいるのを見るとのんびりしていて平和って感じがしました。実際キューバは他の中米諸国に比べると安全らしいようです。
町にはお店が少ない割りにジュースの自販機があったり、24Hって書いてあるボロい立ち飲み屋っぽいのとか、治安の悪い所には絶対無いだろうというものがあるからスゴイ。ただ歩いている若いヤツらが皆マッチョだからそれはちょっと恐い。
今後、カストロさんがいなくなり(失礼!)この国はどうなって行くのでしょうか?今のままでも案外いいのではと勝手に思ってます。

《マサヒロ》

■社会主義の国

観光客として町歩きや音楽などはとても楽しんだし、想像以上に明るいキューバ人にビックリしたけれど、キューバ人の平均月収は約20ドルらしい。
アメリカとの摩擦や誰もが平等で差別のない社会主義国作りが競争を生まなかったことで、長い年月が経っても物価が上がらず、資本主義世界に置いてかれてしまった感がしました。経済については知らない事だらけなので大したは分からないけど、平等な社会の落とし穴にはまってしまったようなそんな感じ?

それにしてもやっかいなのは2種類の貨幣。
外人用通貨1cuc(約120円)=キューバ人民通貨24ペソ になっていて外人は基本的にcucを使用しなくてはならない。外人通貨で民宿で20cuc〜(2人で)、レストランに行くと10cuc以上。入場費やタクシー代などもこのcucという通貨を使用します。一方キューバ人が使うペソは1ペソ=5円。5ペソでサンドウィッチ、10ペソでピザが食べれちゃいます。だからコーラ1本1cuc(120円)がキューバ人にとって超高価な飲み物。とにかく外人物価と国民物価の差がハンパない!
こうでもしないと国を維持できない2重社会。要するに国の維持は外国頼み・・・ということ?しょうがないのかな。うーん・・・。国の維持って大変なんですね、カストロさん。
それと不思議なのはファッション。明らかに物資が少ないのに、結構オシャレな人が多い。
考えれば考えるほど不思議な社会主義国。

でもマサも同様のことを書いているとおり、キューバ人の明るい雰囲気には「私達は貧しいんです。生活が辛いんです」という雰囲気をあまり感じませんでした。明るい国民性はとってもステキ。それは社会主義の財産なのでしょうか。いや、この国民性はもともとの気質かな。どちらにしても隣の国ジャマイカの治安は悪いらしいから、2重社会の国で治安が維持されていることはある意味すごいことだと思います。
数年後に経済が変わり新しい時代がきたら、町にファストフード店やコンビニなどの外国資本の会社が溢れ、そして社会に競争と格差が生まれ、そうしたら案外今の時代が”古き良き時代”になるのかもしれないなと思いました。
でもキューバ人にもっと『自由』があったらいいのに。

関係ないけどその昔中国にも外国人用と人民用と2つの貨幣があったそう。そして今大きく変わっているからキューバは中国みたいな国政と経済になるんじゃない? ハバナ
それにしても理想主義といわれているチェに現在のキューバがどう写るでしょうか。カストロさんも本当にこういう国を作りたかったのでしょうか。
まぁ、理想を掲げる一方で大国との関係を維持しなきゃいけない国政の難しさと葛藤がきっとたくさんあったに違いない。(それは日本も同じか・・・)
とはいえチェは今やキューバの大ブランド。チェの関連グッズはどこでも売っているし、革命関連スポットも多い。大体私だって最初にあの映画を観てキューバに来たくなったんだから。
亡くなって30年経っても英雄として大人気のチェは、現在キューバの貴重な観光収入を支えているんだよね。今も貢献しているなぁ。

《アユミ》
ホテル情報 交通情報
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ポイント
masa テンション
★★★★☆
habana club飲みすぎて二日酔い。
ayumi テンション
★★★★★
歩いて踊ってハバナ最高☆
【治安】いろいろな人がカタコトの日本語で話しかけてくる。夜は町灯があまり無いので暗い。昼間なのに海辺を歩いていたら黒人の露出狂に遭遇。治安の良い国には露出狂が多いのかな。
【物価】外人料金は高い。メキシコよりも高ーい旅になる。人民ペソを使いながら食費を抑えれば節約できる。
【市内交通】ローカルバスがたくさん通っているけれど、ルート地図がないので何番に乗っていいのか分かりずらい。タクシーかツアーバスがラクで一般的だけど、私達は革命広場→ゲバラ研究所→新市町→旧市町まで徒歩。暑いけど楽しかった。
私達が分かったバスは、メトロP1バスが新市町-日本大使館方面を結び、P12は旧市町(旧国会議事堂南の公園を東へ1ブロック先)から革命広場方面へ行ける。モロ要塞、カバー名要塞、第一ゲバラ邸宅方面は、海側に向かうP8に乗ってトンネルを抜けた一番最初の停留所を降りてそこから徒歩。
でもハバナは2階建ての観光バスが一番ラクだと思う。
【食】チャイナタウンのレストランは安くて美味しい。キューバペソが使える町角のサンドやピザは激安。でもそればかり食べ続けていると本当に飽きる。素直に外人向けのレストランへ。それかカーサで夕飯を頼む。
メモ
【チェゲバラ紙幣&コイン】
キューバ人が使用するペソコバーノ札の3ペソ札&コインがなんとチェ。欲しいと思ってもなかなか手に入らない。しかもハバナにいるキューバ人は外国人が欲しがるのを知っているため、「2cucで交換しよう」と言って来る。地方は普通におつりでもらえる。

【ジャズバー『JAZZ CAFE』】
Vadado地区にあるジャズバー。私達は夜11時くらいからライブスタート。その後サルサとかダンスが始まる。すごーい楽しくてオススメ。10cuc払うとドリンクとフードが何でも頼める。ちょっと意味不明なシステムだったけど、聴いて踊って、飲んで食べてして約1200円!
旧市町からタクシーで5cuc。ライブの後は海をみながらのんびり。海沿いは人が多いので数人で行動すれば大丈夫。ギター持ったおっさんが「一曲どうだい」と話しかけてくる。good!
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