■太平洋横断！！あっという間にアメリカIN

チベットに行けず、しかも成都で地震にあい、運のない私たちは思い切ってアメリカへ逃げました。
本当はネパールへ行こうと考えていましたが、雨期でヒマラヤは見えないし、その後のインドも雨期で蒸し暑いし、じゃぁパキスタンへ行こうかなと思ってみたもののビザを香港か北京に取りに行かないと行けないし･･･。
「えええい！めんどくさい。私たちの『風』は西に吹いていないんだ。東だ！東へ行こう。」
というわけで、一番最後のはずだった太平洋を渡っちゃいました。アジアの見所を見ずして西へ通り過ぎていくのが悔しいし！！

当初アメリカへ行く前に東アジアの『日本』という国も数週間くらい行ってみようかと思いましたが、旅人の話によるとアジアで一番物価が高いという噂！！うーん、今回は『日本』はおあずけかな。

成都では結局郊外への観光もできずに終わったので、今回は思い切ってリッチに飛行機でで深センへ。そして香港から台湾経由でロスへ来ました。この半年陸路移動を続けてきた私たち･･･。中国国内では丸1日かかってバス移動をしていたのに、約2時間で成都から深センへ、そして約15時間で香港からロスへ！！飛行機ってなんて早いんでしょう。今まで「世界は広いわぁ」と言っていたけれど、案外世界は狭いかもしれません。

■アメリカ町歩きがおもしろい

ロスの町はアジアのゴチャゴチャと比べるとだいぶスッキリしたような感じでした。
アメリカも人口が多いと思ってたのですが、町を歩いてる人はまばらで何か閑散としてて不思議。
アジアの町はいつも人でごった返していたから考えてもみなかったけど、日本の渋谷とかを見てビックリして「今日は祭りか」などと言っている外人がいるのもわかる気がするなぁ。
それとバスで市内をグルグル回って気が付いたことですが、平屋の家が多い。マンションや2、3階建ての民家が少ない！そして町が広い！道が広く車社会という感じがしました。駅も少ないし乗ってる人も少ない！だいたい道を歩いてる人が少ない！だからなのかおデブは多いのかな。

町歩きで注目したのはアメリカのデザイン。そこら辺にあるチラシから新聞、ポスター、バス広告など、なかなかオモシロイデザインが多い。色使いやバランスなど日本人からみるとやや派手な感じはするけども、アメリカっぽくてカッコイイ。
英語だからカッコイイという気もするけど、なんか作り手も楽しんで作っているのかなぁなんて思わせる感じ。見てて楽しい。
色々参考にせねば！アジアでも面白そうなデザインは気にしてたけどやっぱりアメリカは一味違う感じに思えました。

■ミュージカル「Wicked」を本場のアメリカで！

ミュージカル好きな私は、アメリカといったらブロードウェイミュージカル。
しかし今回は本場ＮＹに行かないし、そもそもバックパック背負って旅している私たちにとってミュージカルなんてセレブな娯楽･･･。今回は諦めるしかないなぁ･･･と思ってロスの町を歩いていたら目の前にＷｉｃｋｅｄを公演しているパンテージ劇場を発見！マサをおいて無我夢中で走り出し、とりあえずチケット売り場に行ってしまいました。
アユミ：「今日は席がバラバラになるけど、明後日ならあるって！？どうしよ。」
マサ：「高いんでしょ。諦めるんじゃないの。」
少し悩んで一度は諦める。しかしー諦めきれずもう一度、
アユミ：「60ドルの席あるって！！思っていたより高くないよ。」
マサ:：「・・・・・（考える）、いいよ」
３秒後にはカードで支払い。
この数ヶ月で一番自分がキラキラした瞬間でした。

そしてミュージカル当日。
きれいに着飾った外人さんに混じり、遂に上演開始！
とにかくアメリカ人は終始ノリノリ。お笑いを観に来たかのようにゲラゲラ笑うし、メインキャストが登場するたびに拍手喝采でした。キャストもノリノリでお客さんと一体化しているような空気。こんなにアドリブの多いミュージカルは初めて！日本で２回観たのでアドリブの多さに気づき一緒に大笑いしました。（マサも一緒に行った）
歌もダンスもうまいし、感動して鳥肌が立ちっぱなし！！
シリアスなシーンでもアメリカ人は「ＯＨ〜」だのあちらこちらから聞こえてくる。いちいちリアクションが大きい。日本だったら『静か観る』が常識って感じだけれど、ここではそんなのタブー。楽しいなら大笑いし、悲しかったら思い切り泣けばよいのだ。
私はその場の空気の一体感が心地よくて、ミュージカルの面白さを改めて噛み締めました。

ちょうどこの日は良い船出（１１月２７日）から半年。最高の半年記念となりました。
でホテルに戻ってインターネットをしていたら、なんと次に行くサンディエゴで６/３から「CATS」が始まるらしい。ヤバイ、観たい･･･。
いや次は我慢かなぁ。

	★★★★☆ アメリカといったらホットドッグだな！
	★★★★★ ミュージカルWicked最高！

【治安】リトル東京付近の治安は問題なし。でもそこより南は危ないらしい。
【物価】日本と同じくらい。市バスと地下鉄は東京より安い。
【交通】バスと地下鉄で観光しやすい。深夜の地下鉄は意外と人が多くて安心だったけど、駅の外は人が少ないのでちょっと恐い。
【食】なんでもある。リトル東京には日本の食べ物メインのスーパー有。リトル東京内はもちろん日本食レストランばっか。アメリカの料理っていうと肉ばっかだから助かる！！

【Wickedを見た劇場】Pantage劇場。Hollywood vine駅出てすぐ。劇場の窓口でチケットを購入。かなり人気のミュージカルだったけど、意外と簡単にチケットが取れた。
【食費節約】物価の高いので夜は自炊。近くにスーパーがあるし、キッチンもあるので大助かりでした。1日目／納豆そば（2人分で3ドル）2日目／納豆パスタ（2人分で3ドル）3日目／明太子パスタ（前日の残りのパスタを使用。5日目も納豆そば。2人で2ドル）学生の一人暮らしかのような生活。それにしても納豆ばっか食べているなぁ。