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2009

サラエボ事件だ!![夜行列車盗難事件]

国/ボスニア・ヘルツェコヴィナ【38ヶ国目】 滞在地/サラエボ【117ヶ所目】

■記念すべき旅日記100号目なんだけどなぁ

当初はこの国へは行きたくないなぁ、と思っていたのですが、クロアチア同様、私達が生まれてから戦争があった国。クロアチアまで来たのだから今のサラエボを見ておこう、とドブロブニクからバスに乗ってサラエボへ行きました。
サラエボへ行く途中から何度も銃弾の跡が見えて、ハッピーだったドブロブニクから徐々に重い気持ちに。この日のサラエボは厚い雲がかかっていて、週末だということもあり、人が少なくて寂しい感じでした。
民家やアパートなど町のいたる場所に銃弾の跡。私達が泊まった宿の外壁も銃弾の跡がそのまま残っていました。
ここまで戦争の跡がそのまま残っているのか・・・。
そして町中にはお墓が多い。
1984年にオリンピックが開催され、当時初めての社会主義国家だったわけですが、10年も満たない間に国が崩壊し、同じ国同士が争う戦争になった悲運のスタジアムの周りにはお墓だらけ。なんとも切ない景色でした。
教会のすぐ向こうにモスクがあったり、布を被った人が歩いていたりと、この国が多宗教国家であることをとても実感しました。
ジプシーも多く、母親が子供にお金ももらってくるように言っているようで、子供たちが「お金ちょうだい」とカフェなどを歩き回っています。そしてお金をもらうと道の隅にいる母親の元へ戻っていく光景を何度も見ました。

第一次世界大戦もこの町で起こったオーストリア皇太子夫妻の暗殺がきっかけだったりと、とにかく『戦争』という言葉が吹っ切れないサラエボ。
歩いている人、私達よりも若い人たちも戦争を経験しているんだ思うと、被写体が銃弾の跡のある建物ばかりだし、いつものように写真をたくさん撮る気分にはなりませんでした。 まぁ、考えすぎですが。
しかしながら、スタジアムは地元の人たちのスポーツセンターとして活用されているようで、スポーツで汗を流している人たちがたくさんいました。繁華街には若い人たちがお洒落をして歩いているし、野外マーケットでは買い物をする人たちで活気がありました。
サラエボ観光はどうしても戦争の歴史になってしまうけれど、この国がいつかもっと活気のある国にあるといいなぁと思いながら、次のザグレブ行きの列車に乗り込んだのでした。

しかし・・・。

《アユミ》

■夜行列車で盗難事件に遭ってしまった

サラエボからクロアチアのザグレブ行きの夜行列車で、盗難に遭ってしまいました。
被害は現金だけでも10万円以上!物は保険でどうにかなると思うけれど、現金は戻ってこない。イタイ。
普段はそんなにお金を持ち歩いていないのに、ユーロが夏に向けて上がるかな、と最近銀行から下したばかりでした。しかも南米&アフリカでは常に気をつけて大金はバラバラに隠して持っていたのに、今回はたまたまヨーロッパだからと油断して一箇所に入れてありました。
列車はコンパートメントになっている1ボックス6人座席で僕達2人きりでした。座席を独占し、お互い足を伸ばして座り、サブリュックは僕の足元に置いてました。
気が付いたら足元にあったサブリュックが、ドアの方にある・・・。
犯行は僕らが寝ている間にこっそり侵入し、バックを別の場所へ持って行って物色してからかばんだけ戻したような感じでした。イスの下に潜ってバックを引っ張ったのかも。
日記の裏表紙や薬入れに隠していたお金も、サブバックの中身はほぼごっそり盗られたけれど、パスポートやカードは身に付けていたし、PCは違うリュックだったので助かりました。これが無くなったら本当にイタイ。
なぜそんなに大胆な犯行なのに気付かなかったのかと言われてしまうと、油断していたからというのが一番の原因ですが、僕達のいたコンパートメントのドアがしっかり閉まらず、止まったり発射したりブレーキをかける度に開いたり閉まったりしてドアの音が鳴っていました。それで気が付かなかったのかもしれません。しかも国境越えや切符のチェックで、ポリスや車掌が何回も来てたので、戸が開いても気にしてませんでした。
それにしても悔しい!残りのヨーロッパ用の資金でもあったし、旅当初なら10万円くらい吹っ切れたかもしれませんが、残りわずかになってきた旅の資金なので尚更悔しい。
ヨーロッパでは10日分くらいですが、インドでは1か月分・・・。
危ないと言われている南米もアフリカも無事クリアしてきたのに、よりによってヨーロッパで盗まれるとはなんとも情けなく思いました。
大使館の人曰く、クロアチア側は比較的安全だけれど、ボスニアやセルビアからの列車では盗難がたまにあるそうです。犯行現場を見つけても、犯人が暴れて口封じに何をするかわからないので、そういうのが無かっただけでも良かったのではと慰められました。

良いことばかりじゃないんだなぁ・・・。
それにしても、きっと犯人は僕達のお金で美味しいものをたくさん食べているんだ、と思うと腹が立ちます。僕達なんてなくなったお金分を節約する為に、ここ最近缶詰とパンなのに。
とにかく気を引き締めます。最後まで頑張らなくては!

《マサヒロ》
ホテル情報
交通情報
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ポイント
masa テンション
×××××
この国には二度と来ない!!
ayumi テンション
×××××
あのお金で美味しいものたくさん食べられたなぁ。
【治安】私達が行ったときは週末だったからか、メインの駅もターミナルも人気が少なく夜になると暗い。ジプシーがとにかく多い。列車注意!どこかで狙っている。
【物価】ヨーロッパ諸国に比べてかなり安い。バナナ・ヨーグルト・お菓子で1.5euro!西ヨーロッパだったらそれだけでも4euroくらいするのでびっくりした。
【交通】
市内は路面電車[トラム]が走っている。でも列車の駅からも歩いていける距離。
【食】旧市街の繁華街にはカフェやレストランがいろいろあるけれど、ファーストフード店はない。外食はパスタが4euroくらい

メモ
【ユーロが使える!】
ボスニア・ヘルツェコヴィナの自国通貨はMK[マルカ]だけれど、スーパー・レストラン・宿で普通にユーロが使える。がしかし、駅で列車のチケットを購入するのはMKのみ。
両替はバスターミナルと駅の間にある郵便局でできる。
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