メインフォト
2/25
〜3/3
2009

どうしても行きたくなってしまったから。

国/チリ【再々入国】 滞在地/イースター島【84ヶ所目】

■嫁のわがまま、どうしても行きたくなって

最初にチリに来たとき、イースター島行きは諦めました。
その後パタゴニアの旅が終わり、パラグアイで滞在していたときのこと。ふと思いました。
「こんなに日本から遠い南米なんて、また来たいと思ってもこの旅が終わったら社会復帰を頑張らなきゃいけないし、そうなったら南米なんてそう簡単に来れないし・・・。今行かなきゃ後悔するんじゃないの?」と自問自答。
そしてこの熱が冷めてしまわぬうちに、円高のうちに(その時は1ドル88円でした)、マサがトランプで夢中になっているうちにネットでイースター島行きのチケットを買いました。今思えばひどい嫁だなぁ。
「えええ!!やっぱり行くんだ。」と半ば冗談としか受け取っていなかったマサは呆れていましたが、やはり南米の孤島イースター島は超魅力でしょ。南米のハイライトとしてイースター島へ行ってきました。

《アユミ》

■レンタカーで回る

レンタカーイースター島の観光で久しぶりに車を運転をしました。
この島は以外に広く、歩いて回るのはほぼ不可能、ということで観光客は自転車かバイクか車をレンタルするかタクシーと移動手段を使って島を周らなければなりませんでした。
最初何で回るか悩み、2人だとバイクの方がお得だったのですが、あまりに日差しが強いく根性が無い僕達は割高だったけど車で回ることにしました。
余裕が出てくるもともと車の運転はあまり好きではないし、日本を出てから一年ちょっと運転なんてしてなかったので、久しぶりの運転にドキドキ。しかも左ハンドル&右車線に加えマニュアル&重ステ、四駆のせいか小回りも利かないとなんだか久しぶりの運転にしてはハードルが高く、正直最初はモアイどころではありませんでした。
それでもグルグル回っている間に慣れたのですが、どうも右車線ということをうっかり忘れることがあり、ついつい左の方へ寄って走っていたりしました。
観光のほうは、まず始めに町に近い火口湖から。あまり予備知識を持たずに行ったのでイースター島には何があるとかよく分かっていなくて、モアイが見られればそれでいいかなと思っていました。
火口湖しかし火口湖を見てビックリ!その後には食人洞窟という妙に迫力のある岩場の洞窟を見に行って、イースター島はモアイだけではなく、なかなか素晴らしいの絶景があるのだと思い知らせれました。
それからようやくモアイを見に。有名な写真などで良く見るモアイは町から離れた島の反対側にあったので、ようやくモアイとご対面といった感じでした。その中でもラノ・ララクという場所がありそこはモアイ製造工場だったらしく、削りだされたモアイがゴロゴロいました。他にもその近くに日本の企業によって修復、建てられたという15体のモアイや、ビーチ横で並んでいるモアイなどキレイに整列しているモアイがありそれもいいのですが、僕個人的にはラノ・ララクの自然に転がっているモアイが好きでした。現代人の手が入っているモアイがあるから、こういう自然なままのモアイがよく見えるのでしょうか。確かに全部崩れたのがあっても面白くないですし。
モアイモアイモアイラノ・ララクの山の内側は観光客が見逃しがちなところらしく、人がほとんどいなくて静かなところでした。湖がありその周りにもモアイ製造工場の後があり、モアイもゴロゴロとしててなかなか良かったです。奥のほうまで行くと山の外側が見えるとこまで登れて、その場所から外側を眺めるとちょうど15体のモアイが並んでいるのが見えました。絶壁なのでちょっと危ない場所でしたが、気持ちがよく良いところでした。
そして夕方まで道に迷ったりもしながらびっちり島中を巡り、翌朝15体のモアイの後ろから上がる朝日を見に行きました。
朝日も愛車のレンタルを24時間で借りるのが一般的なので、皆だいたいお昼前にレンタルして次の日の朝日を見てレンタル終了となるケースが多く、しかもルートもほぼ決まっているので、車観光の途中で会った人なんかに「あともう少しですね、頑張ってください。」とか「朝晴れるといいですね。」など言われて、車を借りて個人で自由に周っているというより、24時間スタンプラリーでもしてる気がして可笑しかったです。

《マサヒロ》

■島の生活

ミヒノアという日本人が必ずと言っていいほど泊まるキャンプ場に泊まる予定でしたが、予約がいっぱいで泊まれず、空港で声をかけてくれたのがマルタでした。
とりあえず1泊だけしてから考えようかな、なんて思ってその宿に行ってみると、結構キレイで涼しく静かで、しかもイースター島では破格の金額。マルタおばちゃんの自宅も同じ敷地内にあり、民宿のような場所でした。もともと潮風が嫌いで、炎天下で何日もキャンプ生活はきついなぁと思っていた我が家は、すぐに気に入ってその宿で1週間滞在することに決定しました。

私達のほかに日本人のカップルとバケーションで6週間来ているというヨーロピアンの家族、他に欧米人の長期滞在者が何人も泊まっていました。、マンゴーの木が生い茂り、ハイビスカスの花が咲き、仔犬と猫とニワトリがいてなんだかほのぼのとした田舎のお家。ヨーロピアンの金髪の子供が近くを通ると「オーラ!オーラ!」と可愛い声で話しかけてくれて、これがすごく可愛い!宿に恵まれたおかげで滞在がより楽しくなりました。

しかし、イースター島は観光が終わるとやることがない!!はっきりいってイースター島は3泊4日で十分。ビーチでのんびりできる二人じゃないし。
とはいえ、毎日のようにスイカをお腹を壊すくらい食べたり、島を散歩したり、そしたらアジアにいた頃から何度かメール をやり取りしていた旅人[ちきゅう walker]さんに偶然出会ったり(世界はやはり狭いかも!)、本を読んだり、暴れん坊の仔犬をしつけたり、猫と遊んだり、イースター島生活を満喫しました。
それとイースター島で20代最後の誕生日を迎えました。その夜に空を見上げてみると、見たことのないくらい満天の星空でびっくり。天の川には無数の星がキラキラと光っていて、「そういえば南半球の星って北半球と星の位置が違うんだよなぁ。」としばらくぼーっと見続けてしまうほど。とにかくキレイでした。20代最後の誕生日に見た星空は、きっと忘れないでしょう。

「この島に長くいたら、更にダメ人間になっちゃうなー。」と思ったイースター島の1週間はあっという間に過ぎ去り、帰りの飛行機になると急に寂しい気分になって不覚にも思わず涙が出そうになりました。この寂しい気持ち、南米を離れるときはどうなってしまうのでしょう。きっと私、泣くだろうな。

《アユミ》
ホテル情報 交通情報
★この町の写真をピックアップ。写真をクリックすると大きくなります。
ポイント
masa テンション
★★★★☆
モアイもいいけど島自体が楽しかった。
ayumi テンション
★★★★★
スイカがすごい美味しかった。
【治安】ハンガ・ロア村はとてもほのぼのしていて安全。
関係ないけど舗装されていない道路の運転注意。
【物価】チリ本土の2〜2.5倍。インターネットも1hで1500ペソ!
【市内交通】観光はバイク、レンタカー、自転車。シェアできる人がいるとレンタカー代が安く済む。
【食】高いので食料は本土で買っていったほうが良い。
例えば水1.6Lが本土は700ペソなのに1800ペソ!それと野菜が結構高かったので、傷みにくいジャガイモ、にんじん、玉葱などは多めに。それと野菜の缶詰なども便利。私達はありつけなかったけれど、マグロが獲れるので刺身が食べられるそう。食べたかったなぁ・・・。

メモ
【レンタカーを借りるとき】
島のレンタカーは保険に入っていない。車がパンクしてしまったときに200ドルも取られたという人もいるので、事前にスペアタイヤ、ジャッキ、工具の有無と、パンクした場合にかかる費用を確認した方が良いです。

【オススメのモアイスポット】
ラノ・ララクの入り口の分かれ道を左に進むと火口湖の内側へ行ける。野良馬?がたくさん要る方。人が全然いない上、置き去りにされたモアイの雰囲気がとても最高!

【1週間滞在で持っていった食料リスト】

にんじん:6本、ジャガイモ:5個、玉葱:3個 長ネギ、野菜ミックスの4缶、米1Kg、パスタ400g、ペンネ800g、マリスコスの缶詰:1缶、カレーのルウ、インスタントラーメン4袋、ジャム&マーガリン、油、調味料大量、お菓子、Havana club(酒)
現地でソーセージを購入。
こんな感じで1週間自炊をしました。
>