8時間待たされた国境
国/チリ【再々入国】 滞在地/カラマ【82ヶ所目】
■ウユニで雨を待ちましたが。
ウユニで10日間雨を待ちましたが、結局雨が降ったのは2月9日の到着日のみ。17日にやっと雨が降ったと思ったら10分くらいで止んでしまいました。
2月になって雨が降ったのは、その2月9日のみだそう。本当に雨期なのか?と思ってしまうくらい毎日空が青々していました。
毎年ウユニ塩湖へ行っているわけではないけれど、いろいろな旅人のブログやHPを見る限り、この時期には雨が溜まっているのになぁ。本当はランクルをチャーターして、3回くらい雨期のウユニを見に行く予定だったのに残念でした。
このまま待っていても時間がもったいないので、ウユニからチリのカラマまでローカルバスで抜けることにしました。
《アユミ》
■ボリビアからチリへ。国境で8時間待ち!!
ウユニでのんびりしすぎて少し腰が重くなってましたが、しょうがないと踏ん張り移動をすることにしました。
移動といってもそこはボリビア。ただ移動するのではなく、警戒や運が必要!雨期に入り水溜りでバスが立ち往生とか、バスではないけれどタクシー強盗にあっただとか最近も相変わらず危ない話をよく聞くので、久しぶりの移動は少し緊張気味で望みました。
僕らの移動は朝3時に出発という、「何でそんな時間にバスが出るんだ!」という意味の分からない出発時間でした。緊張しながらバス発着所まで行き、バスを待っているとさすがボリビア、こんな朝早く寒い中に準備させてといて余裕で1時間以上の遅れで出発でした。
とりあえず何事もなく国境までたどり着いたのですが、出国スタンプを押しボリビアとチリ国境の何もない荒野の真ん中で降ろされ、「ここで乗換えだ」と言われました。
ところが、乗り換えのバスは何かの手違いか何かで全く来る気配が無く、店も日陰もないだだっ広い国境だったのでとても暑くて暇でした。
3時間位したところでようやく迎えが来て、チリ側の国境まで行きスタンプを押し「よーし、これでチリ入国だー!」なんて思っていたら、乗ってきたバスがいつの間にか乗客を置いてどこかへ行ってしまいました。手違いなのか何なのか乗せてってくれてもいいのに全く理解が出来ませんでした。それから今度はチリ国境でバスを待つ羽目に。
ここまで待たされると呆れるしグッタリしてくるしで、盗難や強盗などで緊張していた気持ちがだいぶ緩んできていてなんかどーでもよくなってました。一緒に乗っていたボリビア人に対してみんな泥棒だ!!くらい警戒をしていたのですが、長い時間一緒に待たされているので少し仲間意識がわいていました。
結局、国境到着後8時間待たせれてようやくチリ側からの迎えのバスが来ました。バスに乗ると待ち疲れしていたようでボリビア人も僕達も皆爆睡!
それにしても、ボリビアの移動はいい加減だし疲れるなぁと心底思いました。
《マサヒロ》
■しょうがないのでヒッチハイクをしたら
地球の歩き方を読んでいたら、チリのカラマに世界最大級の露天掘りの鉱山があると書かれていました。そういえば地理の授業でチリの主要産出物は銀や銅だとか習ったなぁ、とそのチリの経済を支えているという鉱山へ行ってみたくなり、社会科見学気分で行くことにしました。
場所はカラマから車で約20分。
町から離れると緑が一切ない荒地で、町がオアシスのように遠くに見えるという感じの場所でした。
そこで13時30分のツアーに参加して、16時のサンチアゴ行きのバスに乗ろうというスケジュールだったのですが、ツアーバスが時間になっても来ない。
14時にやっとバスが来たと思ったら、予約者が優先で、空いている席が少なくそのバスには乗れませんでした。
ここまで来たのに!!!なんてこったい。
まぁ、既に30分遅れてしまっていて、サンチアゴ行きのバスがギリギリになってしまうのでしょうがない、カラマの町へ帰ろうということになりました。
しかし鉱山は町外れにあるため、コレクティーボもバスも全く来ない。しょうがなく3人でヒッチハイクをやってみました。
車は猛スピードで私達の前を素通りしていき、「ヒッチハイクって難しいんだねぇ。」と思っていた矢先に1台の車が停車。たった20分でヒッチハイクに成功しました。
いざ車に乗ると、昨日までいたボリビアではタクシーで強盗されるという話が何回かあったので今更だけど疑心暗鬼になってしまい、「すごいお金を要求されたらどうしよう」「変なところに連れてかれてカバン取られたらどうしよう」と不安になってきてしまいました。
大丈夫かなぁ・・・。
公道を時速140Kmで飛ばしてくれたので、あっという間に町に到着。
そして最後にコレクティーボで来た分と同じ金額をチップとして渡そうとしたら、なんと!!「いらないよ。」ってラテン系スマイルで言われました。
えええええー!!これには3人びっくり!!
この数ヶ月で1番びっくりしたかもしれません。
だって、ちょっと隣りのボリビアなんて、ただ歩いているだけで首絞められて強盗に遭ったり、ちゃんとタクシーに乗っても変なところに連れてかれて強盗されるってのに。なんて素晴らしい国なんでしょう!!
オーウェンというおにいさんは、スマイルのまま去っていきました。
チリに初めて来たとき、親切な人が多いなぁと思いました。2回目に来たときも今回もチリ人の国民性には驚かされます。
いや、やっぱりボリビアがひどすぎるのかもしれないな。
《アユミ》
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★☆☆☆☆
全てに関してチリとボリビアは大違い |
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★★☆☆☆ 思い出に残る国境越えだった・・・。 |
【治安】セントロ付近は夜遅くも人通りがあり、複数で歩いている分には安全。
【物価】田舎なので飲食代が安く感じた。
【市内交通】町は歩いてまわれるけれど、鉱山へはコレクティーボで。
【食】安い定食屋がたくさんある。2500CP(
約350円)くらいでスープ+前菜+メイン+デザートのMENU(ランチ)が食べられる。また夜になるとセントロ付近で屋台が数件があった。
【ウユニ⇔カラマの国境越え】
ウユニ塩湖ツアーでチリのアタカマへ抜けるルートが一般的だけれど、ローカルで抜ける場合はウユニからカラマに行くことになる。
ウユニからボリビアの国境AVAROAまで4時間、バスを乗り換えてチリに入国してカラマまで3時間。ウユニでカラマまでのチケットを買ってもダイレクトバスじゃない。
ウユニが早朝4時に出発なのでかなり寒い。夏だというのにかなり寒かったので要注意。ちなみにチリ側のバスもボリビア人が運転していて超オンボロバス。それとカラマまで一切売店がないので水や食料も必須。
私達はたまたまチリ側のバスのお迎えが来なかったり、チリのイミグレでバスがどこかに行ってしまって数時間戻ってこなかったというハプニングで大変だったけれど、眺めは最高!国境も景色良し。