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2009

世界一標高の高いカーニバル

国/ボリビア【再入国】 滞在地/ポトシ【80ヶ所目】

■標高4070Mの鉱山の町ポトシ

標高2750Mのスクレで高度順応のため1泊して、そして3時間バスに乗り世界で一番標高の高いポトシに到着しました。
ここは今もなお鉱山の町として栄えている世界遺産の町です。
ラパス以来久々に標高の高いアンデスの町へ戻ってきたわけですが、幸い2人とも恐れていた高山病にはなりませんでした。
が、しかしさすがにこの高さだと少し散歩するだけで疲れます。心拍数が以上に高くて心臓がバクバクしています。おまけにこの1週間の間に35℃以上の灼熱地帯から、過酷な移動を経て4000M以上上がって気温も下がった為、ちょっと風邪をひきました。
「涼しいけれど息が苦しいよー、熱っぽいよー」と言っているそばから、子供たちが水風船を投げながら走り回っています。

《アユミ》

■負けていられない水掛けカーニバル

ポトシの町を歩いていると、学校帰りの子供たちが道端で水風船を投げあって戦っていました。ストライキの練習?
宿で聞いてみると土日にカーニバルがあるそうで、それで町が(というか子供たち)が盛り上がっているとのこと。なぜ水を掛け合うのかは分からないけれど、そういえば昨年東南アジアで水掛祭りに参加したことを思い出しました。いや、ここは暑くないからゴメンだけど・・・。
炭鉱ツアーに行こうかと思っていましたが、そのカーニバルで炭鉱がお休みらしく、せっかくなのでそのカーニバルに行くことにしました。

カーニバルは鉱山のふもとで開催されていました。セントロからバスに乗り、しばらく坂道を上ったので、標高4300Mくらいあるんじゃないかな。こんな場所でカーニバルですか。きっと世界で一番高い場所のカーニバルのはず。

しばらく歩いていると突然バチン、シューという音と共にビッショビショ。一瞬だったので訳が分からず呆然としましたが早速やられました。水の掛け合いをしていると言っても、大人はやっていないので大丈夫だろうと思っていたのに、早速標的!!
しかもふと下を見ると、ジーパンのポケットから財布がブラブラしているじゃないですか。
幸いチェーンでつながっていたので財布は盗られずに済んだけれど、水風船泥棒!?(ケチャップ、唾、パーマ液などを引っ掛けてビックリしている隙に貴重品をひったくる泥棒)
「はぁ!?祭りだと思っていたら、泥棒ですか!?」
それまではお祭りだからしょうがないと、多少無視して通り過ぎていたけれど、特にビッショビショにやられた私は腹が立ってその場で泡のスプレーを購入。犯人は背後からの犯行だったので見つかりませんでしたが、すぐに反撃体制を整えました。
とりあえず、マサが写真を撮る間、辺りを見回して敵(ガキども)をチェック。今日は撮影班のマサのSPだ。
こうなりゃ戦ってやろうじゃないの、って感じ。
周りを見ると、欧米人も結構やられていました。が、威圧感のある大きな欧米人に比べ、私なんてガキどもと大して大きさも変わらない上に、アジア人。「チーノチーノ」ともう恰好の標的なわけで、その後もやられまくりでした。
しかし、武器を持った私はめげることなく、ガキどもにおりゃー!!と泡スプレーで反撃。しかしやり返せばやり返すほどガキどもは「キャハハハハー!!」と大喜びするので憎めないやら、でも「チーノチーノ」と水風船を投げてくるのですごい腹立たしいやら。途中、テレビの生中継の目の前でガキどもと思い切り戦っていたら、インタビューされてしまいました。

『Carnaval Minero(鉱山カーニバル)』というそのカーニバルは、鉱山で働いている人たちや子供たちのダンスカーニバルなんだけど、水風船や泡スプレーの標的にされてしまっているので、踊っているというのになんだか可哀相な感じ。女の子なんて本気で嫌な顔しながら踊っていました。
暗い鉱山で一生懸命働き、ボリビアの経済を支えている人たちを感謝するお祭りじゃぁないのかね。そのおっちゃんたちに水を投げちゃ可哀相じゃないの。まぁ、お祭りなので良いのかな。結局水を投げ合うという意味が分からず終いでした。

1時間ほどそのカーニバルにいましたが、どこから敵が現れるかわからないのでゆっく り見ていられないし、ビショビショになって寒くなったので退散。最後まで私だけがビッショビショでした。SPは疲れました。
セントロ付近も子供たちが相変わらず水風船や泡スプレーで戦っていて、もはや無法地帯。
ポトシのカーニバルは体力勝負です。

《アユミ》

■カーニバル2日目

カーニバル2日目は私達が滞在したホステルのすぐ近くをカーニバルが通りました。この日はセントロの広場にカーニバルのチームが集結するらしく、午前中から大賑わい。いろいろなところからブラスバンドの音楽が鳴り響いていました。
私達は昨日散々だったくせに、相変わらず写真を撮りたいが為に戦場へ乗り込んでみました。セントロは水風船屋がずらりとならび、昨日よりも更にすごい水掛大会が予想されました。
こりゃ、やばい!!早くこの場から立ち去ろう!!と足早に歩いていたら、早速後ろからビシャ!!ホテルからほんの10分でやられてしまいました。失敗・・・。
ただ、この日は天気がよく、それに昨日見られなかった民族衣装を着たチームやオシャレインディヘナのダンスを見ることが出来ました。
その後戦場(セントロの広場)がどうなったかはわかりません。外はずっとバンバンと爆竹やブラスバンドの音が鳴り響いてました。
2人とも脈拍を測ってみたら1分間で80以上だったので、なんか心臓バクバク。本当に疲れました。
世界で一番標高の高いカーニバルは、世界で一番標高の高い水掛祭りでした。

《アユミ》
ホテル情報 交通情報
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ポイント
masa テンション
★★★☆☆
標高が高すぎて苦しいです。
ayumi テンション
★★☆☆☆
標高が高いのでパスタがまずい。
【治安】ラパスより安全と思ったら、滞在中に日本人がタクシー強盗に遭いました。
【物価】ボリビアの中でも安い方
【市内交通】バスターミナルからセントロまではタクシーで1人5Bs。コレクティーボだと2Bs。標高が高いので無理しないで車に乗った方がよい。
【食】ポトシでwifiカフェは見つからず。レストランもあまりない。しかも標高が高いのであまりおいしくない。セントロの広場にある外人向けのカフェレストランが無難。

メモ
【革製品のオススメお土産屋】
オーダーメイドができる革製品のお店。お店に置いてある既製品もとても可愛い。周りのお土産屋よりも高いけれど、クオリティが高く、他では買えないようなデザインなのでオススメ!
私達はカメラケースのオーダー(110Bs)と、お財布(140Bs)と小銭入れ(40Bs)を買いました。
[Kullama]
場所/民芸品市場の奥にある。その近くにはアトリエがある。
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