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〜2/4
2009

灼熱とガタガタで疲れた移動

国/ブラジル【24カ国目】 滞在地/コルンバ【77ヶ所目】
国/ボリビア【再入国】 滞在地/サンタクルス/【78ヶ所目】 スクレ【79ヶ所目】

■再びボリビアへ入国しました。

ボニートからブラジルの国境まで約7時間ガタガタ暴走バスに乗りコルンバへ行きました。
たどり着いたコルンバは日差しが強く、炎天下の中25Kgの荷物を持ちながら倒れそうになりました。熱射病は恐いです。

そして、次の日遂にボリビア再入国!
一気に物価が下がりました。チケット売り場を教えてくれただけなのに「20レアル(10ドル)くれ」だって。国民性も変わりました。
ボリビアの国境からサンタクルスまでは20時間の灼熱ガタガタ列車。サンタクルスで2泊して、今度は絶叫ガタガタバスに16時間揺られスクレに到着しました。
強烈なインパクトのある移動だったので町の思い出がほとんどありません。
とりあえず、今週1週間は疲れました。

《アユミ》

■灼熱ガタガタ列車20時間

ボリビアの国境を越え、タクシーでキハロ駅に。ここからサンタクルスまで列車です。
列車に乗り込むと、席はリクライニングがあって思っていたよりも乗り心地は良さそう。中国から列車には乗っていないので、2人でワクワク待ちました。
列車は予定時間に出発。ガタンゴトンと久しぶりの音に感激しました。あぁ、世界の車窓からだ!
が、しかし・・・。そんな風に「世界の車窓からだー」なんて喜んでいたのも数分で、その後はぐったりでした。
とにかく暑い。
出発前は「走り出したらきっと風が気持ち良いよ。」と話していたけれど、実際走り出したら最初の2時間くらい自転車でも追い越せそうな遅さ。しかも気温が高いので風がムンと暑く、とにかく汗が吹き出てくる。
その上、雨が降ってきて座席がビショビショになってしまい、窓を閉めたら蒸し風呂状態になりました。
雨が止んで日が傾いてくると、窓から日差しが直に入ってきて暑いし眩しい。日よけを下げようと思ったら壊れていて下がらない!左腕がじりじりと焼けていきました。私タフだけど・・・こりゃキツイ・・・。
もう1つすごいのは、上下左右に揺れる車体。列車なのにまるで未舗装道路を走るバスのようでした。幸いお互い三半規管が図太いので気持ち悪くなることは無く、マサはi pod片手に『水曜どうでしょう』を観て、私は京極夏彦の難しい文とにらめっこしながら気を紛らわせて時間を潰しました。酔いやすい人は地獄のような20時間でしょう。
これぞ、灼熱地獄!!アルゼンチン、チリの心地よいバスとは大違いでなかなか時間が進まない・・・。やっぱ安いということは、それなりに、なんだなぁ。

その列車の中は常に物売りが歩いてきました。何度か停車した駅にも物売りたちが外で「ネモネード,アグア」「ポジョフリート」と売っていました。
その売り子たちの多くが子供。
中には5歳くらいのちいさな子供が「レモンーレモンー」と必死に売り歩いていました。今日は土曜日だけれど、彼らは平日も物売りをしているのだろうか?
こういう光景を見ると、自分がいかに恵まれているかということを改めて考えさせられます。世界中の多くの人たちは今生きることに精一杯で、一握りの先進国の人間がこうやって自由に旅ができるわけで・・・。暑いー暑いーなんて言っているけど、旅しているだけ超幸せ者じゃないですか。
ただただ「日本人に生まれてラッキーなんだな。」と思ってしまいます。
とまぁ、私もしんみり思ってしまうこともあるわけですが、こんなことばっか考えていると旅ができないし、チェ・ゲバラのような人間でもないので、基本的に『学生のときに勉強しなかったし、大学に行ってないし、今2年間留学している。』という風に考えるようにしています。
とにかく時間があるので、2人とも旅に出ていろいろ思うようになりました。

列車は西に、西に進みました。
ボリビアは泥棒が多いので、夜は特に気を許せません。パソコンやカメラの入ったサブバックを壁側に寄せ、マサはほとんど寝なかったそう。

雨期なのでちょっと心配でしたが、遅れることなく列車は朝9時頃にサンタクルスに到着しました。世界の車窓からの曲が流れてくるような優雅な列車ではありませんでしたが、終わってしまえば、世界を旅している気分にさせてくれた20時間でした。

《アユミ》

■絶叫ガタガタバス

ボリビアのバス灼熱ガタガタ列車に続き、今度は乗り慣れたバスでサンタクルスからスクレまで移動をしました。
ボリビアのバスはもともと評判が良くないので、座席のクラスはそれなりに広いセミカマで、足が伸ばせて他の席より少しお得な一番前(パノラマビューシート)を予約。これなら多少遅れてもきついことはないだろうと、食料も買い込んでそれなりの対策で乗り込みました。
ところがボリビアのバスは予想以上でした。
バスの外見がまだそれなりだったのでホッとして乗り込むと、まずエアコンが無いことに気がつきました。今までエアコンのないバスはたくさんあったけれど、このクラスのバスで風の出る場所がただのフェイクだったのはびっくり。送風も無い状況でした。
更に残念だったのが、パノラマビューシートだったので開けられる窓がないということでした。それでも走れば風が回ってくるかもと期待してたのですが、残念ながら全くの無風状態でした。サウナ状態で汗がダラダラ。35℃くらいある真夏のサンタクルスでこれはきつかったです。しかも出発後すぐに整備不良でポリスに止められ、クソ暑い中一時間ほど待機してました。

それでも夜になり標高が上がってくると暑さは収まったのですが、今度は悪路が待ってました。これまで色々情報では聞いてたのですが、これほどとは思いませんでした。
舗装前で砂利道とかそういうものではなく、崩れて道が壊れましたという感じで途中修繕とかしてるのですがきりが無いくらい壊れていて、道路というより登山道をバスが登っていくイメージ。途中崩れたばかりのところを横切ったり、用水路が壊れたのかなんなのか水溜りの中をバスがエンジン音をウゥンウゥンさせて通ったり、崖に十字架が立ってたり、真夜中に牛やロバが突っ立っていたりと、パノラマビューから見ているとホント迫力満点のデスロードでした。日本で例えると大阪〜名古屋を通るような、ボリビアの大きな都市を結ぶ道がこんなんで良いのか。
僕らは車酔いをしない方なので平気でしたが、すごく揺れてました。なので写真も取れませんでした。
それと今回は晴れて暑くて助かったということになるのですが、雨が降っていたらあの悪路はオンボロバスでは無理だと思いました。雨期になると6時間以上の遅れがある意味がよくわかりました。そういえばNHKの海外安全情報でボリビアの雨期の移動に注意と出ていたことを思い出しました。
まあなんとか無事着いたので笑ってられます。

《マサヒロ》
■コルンバのホテル ホテル情報 ■サンタクルスのホテル ホテル情報 ■スクレのホテル ホテル情報 交通情報
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ポイント
masa テンション
★★☆☆☆
インパクトのある移動だったので町の印象が薄い。
ayumi テンション
★☆☆☆☆
きっとこんな移動が耐えられるのも今だけだと思う。
■コルンバ
【治安】小さな町。安全そう
【物価】サンパウロよりは若干安い。でも何もない
【市内交通】国境まではタクシーで。市バスでも行けるそう。
【食】宿で自炊。宿はセントロ付近じゃないとスーパーがなので不便。

■サンタクルス
【治安】ラパスよりも安全そうだけど、夜はタクシーを使った方が良さそう。
【物価】ブラジルに比べて三分の一くらい?ラパスと同じくらい。
【市内交通】コレクティーボがたくさん通っている。セントロ⇔バスターミナルのタクシーは10B。
【食】日本食レストランが多い。ちなみにけんちゃんはラパスの方が美味しい!!

■スクレ
【治安】ボリビアの中で一番雰囲気がよい気がする。
【物価】サンタクルスよりもやや安い。
【市内交通】町中は徒歩で見て回れるけれど、バスターミナルからはタクシー。1人4Bで安い。
【食】セントロにはオシャレなカフェやレストランが多い。

メモ
【サンタクルスへの鉄道について】
私達が乗ったときはちょうど真夏でとてつもなく暑かったです。夏は覚悟しましょう。ちなみに酔いやすい人も薬を飲んだほうが良いかも。
曜日によってちょっと豪華列車もあるみたいです。こちらにエアコンがついているかは不明。
鉄道の時刻表はコチラ。

【サンタクルス⇔スクレの移動について】
16時間アトラクションのようなバスです。雨期は土砂崩れでかなり遅れることもあるので覚悟が必要です。私達は雨期でしたが雨が降らなかったのでスムーズでしたが、土砂崩れの跡はすごかったです。

【サンタクルスのホテルについて】

サンタクルスにはバスターミナルの目の前にホテルがたくさんあります。セントロのjunin通りで何件かホテルの金額を聞きましたが高い。サンタクルスは見所が特に無いのでセントロに滞在しなくて十分だと思います。
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