青の世界へようこそ
国/ブラジル【24カ国目】 滞在地/ボニート【76ヶ所目】
■予算ギリの旅人にはブラジルキッツイね。
サンパウロからカンポグランジへ16時間、乗り換えをして更に5時間、ボニートという町にやって来ました。
それにしてもブラジル、ここは物価の手強い国です。
例えばサンパウロ→ボニート(合計21時間)の交通費は約8000円程。ペルー・ボリビア・エクアドルの時は1時間当たり100円くらいだったし、高いと思っていたアルゼンチン、チリよりもサービスが良くないくせに更に高い。同じ南米でここまで物価が違うのはなんだか不思議です。
しかもボニートではたかだか洞窟を見て川を泳ぐのに、一人1万円近くかかって唖然。「マチュピチュよりも、アンコールワットよりも高いなんて僕はなんか許せないよ。」とマサはポツリ。うんうん、確かにそうだよねぇ。本当に金額はボニートじゃない。(可愛くない)
ブラジルの物価は日本と同じくらいでしょうか。いや、それでも日本の方が高いか。安い物価に慣れてしまうとユーロ圏と日本帰国が恐ろしいです。
《アユミ》
■ブラジルの青の洞窟へ
青の洞窟というと、一番最初に思いつくのはスパゲッティのタレだし、イタリアだと思ってました。それがここでも見れるということで、シチリア島には多分行かないだろうし、ブラジルの観光はサンパウロだけだったので、寄ってみようかという事になりました。
洞窟はそんなに深いものではなく、縦穴の鍾乳洞のようになっていて底に水が溜まってました。そんなに深くないので午前中だと太陽の光が底のとこまで届き、その水が青く見えるとそういう感じでした。
光が入ると言っても洞窟は洞窟、外に比べると暗いのでキレイな写真を撮るために僕はカメラ用の三脚を持って行きました。ところがそろそろというとこで三脚を出したとたん、一緒に回っていたツアー客が「三脚は洞窟を傷つけるから使用してはいけないのよ。」とみたいな訳のわからぬことを言ってきました。
確かにそういう自然を大事にするといった考えも分からないでもないので渋々三脚は引っ込めました。
こっそり言ってくれれば隙を見てということも出来たのに、他のツアー客の前で言うもんだから完全に三脚は使えなくなり、頑張って手ブレと戦いながら撮る羽目になりました。残念。
結局それなりに写真は取れたのですが、せっかく持ってきた三脚が使えなかったのが悔しかったです。
旅してて思うのですが、エコだとか自然を大事になどという事を言ってる人たち(欧米人に多い)が観光客の中にもよくいるけど、だったらお前らが来なきゃいいじゃん!と言いたいです。
脚のところにちゃんとゴムのキャップも付いてる三脚を1つ置いて撮影するより、人が1人洞窟や他の観光地を歩き回る方が、自然を傷つけていると思うのは僕だけでしょうか。
エコだ自然だ何て言ってる人たちは観光地のお土産屋まで来て、写真集でも買って帰って家で見たほうがよっぽど自然環境に良い気がします。それかゴミ袋を持ってゴミ拾い観光。そんなに自然が大事なら観光すること自体が自然環境破壊なのだから、そういう団体にでも入り観光客を締め出す活動でもすればいいのに。でもこんなことを面と向かって言ったら欧米人は怒るんだろうなと思いました。
英語がしゃべれなくて良かったなあと思いました。
ってアユミに話したら、「ヘリクツ タレヒロ!今年30歳になる大の大人が、三脚を使えなかったくらいでよく分かんない文句たれてないの!」と嫁が僕に怒っていました。
《マサヒロ》
■水色の川と大きな魚たち
午前中に三脚が使えず思ったような写真を取れなくてご機嫌斜めな夫と、午後はスクリー川という小さな川に泳ぎに行きました。
日本にもきれいな川はたくさんあるけれど、ここがすごいのは湧き水の川であることと、水色に輝いていること。天気の良かったこの日は、陽の光でキラキラ輝いていて想像以上のきれいさでした。
川底が水色に輝いて見えるのは、薄水色のタニシの貝殻が割れて粉々になっているからで、見てみると川底は貝だらけ。川はそこまで深くないので、足が付く場所もあるけれど自然の形を崩しちゃうので、立つのは禁止。ライフジャケットを着て1時間くらい川を泳ぐというか流されます。なんだか流木気分。
水中はカリブ海のような透明度でびっくりしました。海と違って浅いので恐くないし、川底に陽の光が当たってキラキラしていて幻想的でした。
しばらく流されていると大きな魚が真下を通過。その魚は50CMくらいあるのかな。鮭みたいな美味しそうな魚でした。更に流されているとそのビックサイズの魚の群れを発見!!この小さな川であんなに大きく育つなんて、余程環境が良いのか。ここで育った魚はきっとストレスがないから美味しいはずです。
「高いし、三脚使えないし、僕は全然つまらないよ。」とブーたれて始まった1日でしたが、結局最終的には「楽しかったなー。」なんてマサも満足の1日となりました。
《アユミ》
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★★★★☆
暑くてつらい |
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★★★★☆
そろそろ次の大陸のチケットを買わなくては |
【治安】町の中心部は夜遅くまでお店が開いていて安心。早朝もふつうにバスターミナルまで歩けた。
【物価】サンパウロよりは若干安い。でも観光するのに結構お金がかかる。
【市内交通】町は徒歩で歩きまわれる。
私達は観光にタクシーをチャーター。
【食】宿で自炊した。でもメイン通りには観光客向けのオシャレレストランがたくさんある。
【観光について】
宿で青の洞窟とスクリー川の観光をお願いしようと思ったら、曜日によって遂行されているツアー(ピックアップ付き)が違うらしく、そうなると数日間待たなくてはなりませんでした。
結局、ブラジルは滞在費も高いので、1日で見たい場所を見れるように旅行会社に午前中は青の洞窟、午後はスクリー川を予約、タクシーをチャーターして行きました。
スクリー川以外でも透明な川で遊べるリゾート施設がいくつかあるらしく、Rio Sucuriよりも安め。
青の洞窟/25R
スクリー川/125R(食事付き)
※入場料はどこで頼んでも同じだそう。
タクシー1台/130R
※宿はお客さんが多いところで、一緒にタクシーをシェアできる人を探した方が安くあがります。私達の場合、宿の客が他にいなかったので交通費が大分高くつきました。