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〜26
2008

中国の良いところを知った再入国

国/中国【再】 滞在地/景洪【24ヶ所目】 ホテル情報 麗江【25ヶ所目】 ホテル情報

■入国1日目にバスが故障してヒッチハイク

ラオスのルアンパバーンから昆明までの国際バスに乗りましたが、出発直前から2人してお腹がゆるく、ちょっと心配。途中何度も休憩しながら北上し、イミグレを通過して中国に再入国しました。
景洪またまた停車かーとウトウトしながら出発を待ち、その後爆睡。
そーしーてー3時間後に目覚めてビックリ!まだ出発してない。しかも外の様子がおかしい。だんだか中国人が騒がしいぞ。ジェスチャーで運転手のおっさんに事情を聞くと、故障して何度も停車した挙句、ついにお手上げ状態になってしまったとのことでした。
場所は景洪から約70km北の最近開通した高速道路の山間。車の通行量が少なく、気が付いたら日が沈んできました。
乗務員からの説明等もなく、「われ先にー」とせっかちな中国人はさっさとヒッチハイクで、どこかへ消えていきました。はやい!私とマサはあっけにとられて、とりあえずどうするか考えましたが、とりあえずお腹の調子がやっぱ悪い!
代わりのバスは来ないようなので中国人が続けてまた5人、また5人と適当に高速道路でヒッチハイクして消えていきました。

景洪すると、中国人に呼びかけられ、見ると弁当の支給。おべんとうー?どーこーかーらー?WHY?
状況はよくわかららないけど、代わりのバスではなく、やってきたのはお弁当でした。
「飯が来たぞ」「飯食ったか」「飯だ飯だ」「早く食べろ」といろんな中国人にせかされ、残った中国人は暗闇で車のライトつけて黙々とお食事ターイム!もーなんか笑っちゃいました。
私たちはその間におっちゃんが車を捕まえてくれて声をかけてくれたので便乗。とりあえず2人して体調が悪い上、マサは口数が減ってフラフラしてきたので、お金を返金してもらって近場の景洪へ行くことにしました。

夜10時に町に着き、ホテルに向かったら満室。先ほどのおっちゃんが安い宿を見つけてくれて大助かりでした。
バスに乗ったときは中国人団体のカーッペッを見て「もーなんなのあのマナーは。あーやっぱりチベットに行けないなら中国には行きたくない!」と思っていたけれど、親切なおじさんやおねえさんに助けられ感謝感謝の中国再入国。
ギャーギャーとでかい声でしゃべっている様子も慣れたし(自分も負けじとでかい声でしゃべるしかない)、私たちを日本人と知っても何かと声をかけてくれたし、親切な人もいるもんだ、と感じた中国1日目になりました。

そしてお腹の調子が良くなってきたようなので、昆明はやめて世界遺産の町麗江へ。
このバスも約21時間の長時間移動でした。この日は事故渋滞で4時間停車。
そしてひとりのおっさんがバスの中で「カーッペッ」と痰吐きが始まると、他の乗客も連鎖して「カーッペッ」!!
おばさんは夜中に隣でゲーゲー、カーッペッとゲロと痰を吐きまくるし。お願い、バスの中は本当に勘弁です。
あー、やっぱり痰吐きだけはどうしても耐えられん。

《アユミ》

■世界遺産?テーマパークじゃないの?

ここ麗江は、ナシ族という少数民族が作り上げた古い町並みが残る世界遺産の町。安宿に改造している古い家屋が多いので、世界遺産の中で滞在できちゃうわけです。
天気が良ければ遠くに5000Mを越す玉龍雪山を望めるすてきな場所です。
麗江古城 でも、とにかく団体観光客がすごい。ここはまるで日本でいう『日光江戸村』『京都の映画村』のようなテーマパーク状態。午前中から所狭しと同じ帽子をかぶった中国人団体観光客でごった返しています。中国国内でも人気の観光地だそう。
でもねやっぱり、世界遺産の町であろうがおっちゃんは「カーッペッ」、タバコもポイっ!おーい!!いいのかー
麗江 しかも一番ビックリしたのが夜。なんとクラブ町になってしまいます。
民族衣装を着たスタッフ(もはやコスプレ状態)、そして古い建物を改造したお店にはアップテンポの曲が鳴り響き、ミラーボールがくるくる回って中国人がダンスしまくり!!また、お店によってはステージがあり、ダンサーや歌手が舞台で声援を浴びていました。お酒を飲みまくっている中国人で溢れ、大盛り上がりの麗江古町。
その勢いはカオサン通りにも負けないほどで、夜中までガンガン続きます。
ここは、どーこー!?
ユネスコ、世界遺産ってこれでいいんですか!?
まぁ何でもあり、これが中国風の世界遺産ってことで納得して通りを歩いて楽しみました。
麗江

《アユミ》

■トランプと犬と林(はやし)くん

今回の宿生活も良い日本人の方々に出会え楽しく過ごせました。
宿についてすぐに「夕飯一緒にどうですか?」と言われ断る理由も無いので即OK。
すると近くにいた方が「ヨッシャ2品増えたっ!」と。日本人がいる。しかも何人かいる。
夕飯はもちろん中華料理。ひとり一品で皆でシェアして食べているとのことでした。
確かに中華は人が多い方が楽しいし、色々食べられて幸せ。
ここに泊まっている日本人は僕らを除いて3人、夕方7時近くになるとどこからかもう1人現れて全員で6人。
僕らのここでの生活はずっとこの6人での生活でした。
朝起きると中央の談話スペースに誰かがいてトランプを始める。気づくと皆出てきてしゃべったりギターを弾いたり夕方になるともう1人現れて、皆で「もうこんな時間だ」なんて言いながら夕飯へ。
夕飯の帰りにDVD屋とスーパーに寄って宿に戻ってまた12時頃まで雑談。
麗江9
今何かと騒がれている中国だけれど、麗江では中国や雲南省にとても詳しい旅人に出会えて、良い部分を知れたことが僕たちにとって良い収穫でした。
多分麗江のグルメスポットは抑えられたと思います。それと手に入れたのが海賊版DVD。皆さんはまってるらしく何枚買ってるの?というくらい持っていました。僕らもジブリ全集とガンダムとのだめを購入、またまた暇つぶしグッズが増えてしまいました。

宿も変わっていてというか、もうすぐ改装が始まるらしく従業員はお掃除のお姉ちゃんとフロントの林(リン)君2人だけ。
皆は「はやし」と呼んでました。
この林君がまたいい加減というか自由。昼間は僕たちと一緒にトランプをやって遊んでたり、夜は友達を連れ込んで空いてる部屋にタダで泊めさせてたりで、とにかういい加減。時には中国語ができる日本人宿泊者に「客が来たらヨロシク」と言っていなくなってしまう。まあいい加減。

ある日林君の友達が子犬(名前はトントン)を20元で買ったと連れてきて宿に置きっぱなしに。
昼間は仕事でしょうがないとしても、夜遅く帰ってきても面倒をみる様子も無いうえ、帰ってこない日もある。朝は早くに出て行ってしまうので外に出されてクゥーンクゥーンと鳴きまくる。ご飯といったらたまに林君が上げてる程度。それが中国式の飼い方なのか?やっぱ適当だなー。結局日本人で夕飯のあまったお肉なんかを上げたり一緒に寝たりして面倒見ることにしました。
でも皆出て行ってしまったので、その後のことが不安でかわいそう。
麗江10
中国人の気質とというか、そんな林君は気前が良くて、僕らが来る前に4人は一緒に食事とカラオケに行って全部ご馳走になったらしい。僕らも宿代を一泊分サービスしてもらっちゃいました。
そんなこともあり4人は最後に林君にオリジナルTシャツを作ってプレゼントしてました。これがなかなかイイ出来で林君も気に入って同じのをあと2、3枚作るとか言って喜んでました。

なんか皆良い人たちで別れの時とてもさびしかったです。
一期一会という気がしました。
でもまたどこかで会えたらいいなぁと思ってます。

《マサヒロ》
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