■バス停と勘違いして、車に乗る。
ベトナムへ国境を越えた瞬間に、がらりと雰囲気が変わりました。
どこまでもついてくる客引きに囲まれ、バス停がわからなかったので値段の交渉をしたら「20000ドン(約150円)」って言っていたのに、私たちがドルしかないと言うと「じゃぁ20ドル(約2300円)」と言う、笑っちゃうくらいすんご〜いデタラメ。
”ベトナムはすごいおもしろいけど、み〜んなデタラメだよ”
噂では聞いていましたが、『あぁ、私たちホントにベトナムに入国したのね』と思った瞬間でした。
国境の町『Mong chai[モンカイ]』 ですぐにハノイ行きのバスを見つけられると思いましたが、地図もなく苦戦。
町を歩くお姉さんにバスステイションを教えてもらってなんとか見つけました。
でも私たちが思っているようなバスステイションではなく、バンがずらりと並び、バスは数台しかありませんでした。
「ベトナムのバス停は寂れているんだね〜。そっか、ベトナムはどこでも交渉しなきゃいけないんだぁ。」
と2人でそこら辺のバンに「ハロン湾行く?バイチャイ行く?」と交渉。すると、
おっちゃん:「行くよ。」
マサ:「いくら?ドルしかないんだけど乗せてくれる?」
※予定では2時間半くらいの道のりだったので、なんとなく1人3ドルであたってみた。
おっちゃん:「いいよ。でも荷物がデカイからあと4ドル」
マサ&アユミ:「でたっ」
いろいろ交渉しましたがかなわず、もう歩きまわる元気がなかったので私たちの目指す『Bay chai[バイチャイ] のVuon Duo Street』まで乗せてもらう約束で11ドル(2人)になりました。
出発してしばらくすると立派なバスステーションを通過。そう、私たちはバスステーションと勘違いしておっちゃんに話しかけていたらしい。そりゃ、国境の町だもん。ちゃんとバスくらい走っているでしょ〜と考え直したがもう遅い。
私たち、アホん。
どうやら私たちが着いた場所はショッピングセンターの駐車場で、この車は運搬車件乗り合いのバン。
『私たち、ちゃんとバイチャイに連れて行ってもらえるのだろうか…。もっとせびられそう。』
でも車の中から観る初めての景色にはちょっと感動でした。鮮やかな色で塗られたフランス調の建物や、のんびりとした田畑。助手席だったので、おっさんの運転には冷や冷やしましたが、楽しかったです。
海沿いの道をいくと思っていましたが、山をいくつも越えそのうち『ほんとに着くのか〜?』状態。
あれ、マサ寝てる…。
2時間経過。また山・・・。海側とは程遠い様子。大きな橋が見えちょっと休憩。ここどこ?
3時間半経過。まだ着かない。どこに向かっているのだろう。
4時間過ぎたところで大きな橋を越え、『Bay chai』という看板が見えてきた矢先にやっぱ言われました。
おっちゃんAが「ここからはあと3ドルだ」と。きたか。
ポケットには1元札の束しかなかったので、「コレしかないから無理」と1元札を見せて2人で反論していたら、運転のおっちゃんBが「しょうがね〜な〜」だか「もう、そんなむしり取るなよ」(想像)とごちゃごちゃ言って約束の通りまで送ってくれました。
ほっ。着いたよ。
車から降りても窓からおっちゃんAが「あと3ドル、3ドル」としつこく言っていましたが、もはやもう笑っていて私たちも「ハイハイ、ありがとう!!」と別れました。
着いてよかった。
ベトナム人はとってもハングリー!!それを初日に実感しました。
不安だったけど、いざちゃんと着くと結構いろんな面で親切にしてもらっていたことに気付くのでした。
いろんな景色観れたからま、いっか。
教訓/事前に次に行くところの到着地点と地図を調べておかなきゃね。
■あけおめハロン湾
初日の出ハロン湾に行って来ました。
ここハロン湾は『海の桂林』とも言われているらしく、ベトナムで有名な景勝地。世界遺産です。
ハノイとハロン湾の往復がめんどくさくて中国から国境越えてここまできたくせに「海の桂林?先月桂林行ったばっかじゃん。」という、今となってはよくわからない理由で、ハロン湾クルージングに参加しなかった私たち。初日の出を見るためだけの寄り道となりました。
大晦日に到着して散歩しましたが、人が閑散として盛り上がってない…。祭りとか花火がバーンとか期待していたので拍子抜け。み〜んな暇そうでした。
しかも12月のハロン湾は結構寒い!!私は長袖4枚くらい着ていました。それなのに運悪くお湯が出ず、結局寝台バスの日を合わせると3日間シャワーに入れませんでした。
NHKが見られたので、『行く年、来る年』を見ながら2時間早く年越し気分。(時差が2時間あるので)
NHK観ながらそばとお雑煮食べたくなってました。
次の日はハロン湾から登る朝日をみて感動しましたが、私は帰る途中に野犬に襲われて災難でした。
噛まれる寸前までいきましたが、大暴れして何とか大丈夫でした。
その様子をみて笑っているダンナ。(助けろ!)(ヤダ)
あ〜狂犬病の注射してよかった。
そんなわけで2日間しかいませんでしたが、ここはハノイからツアーで来たほうがよいです。
シーズン中はビーチでも楽しめそう。
ガイドブック通り交通が不便です。
その後乗ったハノイ行きのバスはとってもとっても暴走バスで、初ダンシングドライブ体験しました。
4時間ずっとアトラクション状態でした。