私達が旅に出発する直前の2007年10月が景気の山だったそうです。旅中は円高の恩恵にあやかっていましたが、『不況になる』ということを全く想定していなかった私達は、海外で日本のニュースをネットで見ても『帰国したら不況の中での社会復帰』を実感できずにいました。
さて帰国して年明けと共に就活開始。
がしかし、2010年の3月が景気の底だったそうで、景気の山を最後に日本社会から離れた私達は、そのとき初めて日本の不況を実感するのでありました。
「こりゃ…えらいこっちゃ。」
しかしながら、帰国後のリスクも承知の旅。
私達の場合、コネもなければ起業するほどの勇気も資金もないので、地道に就活をしました。
そして引越しをして2年半ぶりに定住生活を開始。
まずはマサが仕事を始め、少しずつ少しずつ元の生活を取り戻しました。なんだかんだ落ち着いたのは帰国して7ヶ月くらい経ってからで、帰国直後はコンビニのおにぎりさえも高く感じていましたが、この頃になるとさすがに日本の物価感覚に戻り、むしろ旅をしていたときの家計簿を見ると「1泊800円なんて安すぎ!!1食40円のカレーってすごい!」と旅の生活が夢のようになっていました。
そんなわけで時間はかかりましたが無事に旅を卒業して、ごく普通のサラリーマンに戻りました。